先日の今年初レッスンは、一言で表すと不調でした。
全体にデキが悪く、良いところはひとつもなく。
一方で、大事なことに気づけて得たものもありました。
【ツェルニー 40-24】(1回目)
指定の1/2速度で弾き、もとより合格するとは思っていません。
それでも、いろいろと基本的なことを指摘されて、少しへこみました。
最近、特に初回は曲としてある程度仕上げるところまでどうしても到達できず
指摘が多い →へこむ
というパタンを繰り返してしまいます。
ツェルニーは各曲に練習目的があります。
No.24の目的は「活発で俊敏な32分音符の練習」
目的に沿う32分音符などは、注意深く弾きますが(スベらない速さに落とすなど)
それに気をとられて、他が疎かになります。
今回も、左手3度和音で3オクターブをレガートで下降するべきところを
ぶつ切りに弾いて、先生に「あら」と首をかしげられました。
運指24の次が13。
和音の下降なので同時に2つの指越え・指くぐり(3が4を越え1が2をくぐる)があります。
こんなに書かれてしまったので次回レッスンでも注目されそう。
指が痛くならないよう注意してレガートの練習をしなくては。
【間奏曲118-2】 (4回目)
こう弾きたい、と思っていたところが、ことごとくうまくいきませんでした。
最もショックだったのは、次の青いところの内声を十分歌えていないとのご指摘でした。
意識しているつもりなのに、やや速めに弾くと時々飛びます。
先生が言われるには、
ここは、青のテノール(内声)が第1メロディーで、ソプラノは第2メロディー。
前ページのソプラノメロディーをここでテノール(内声)が繰り返している。
今までソプラノとテノールは同等で追いかけ合って歌っているのだと思っていました。
説明を受けてやっと
説明を受けてやっと
ここではテノールがテーマを繰り返す重要なメロディーであることに気づいてはっとしました。
たぶん、私はほぼ常に心の中で内声も含めて右手だけを歌っているため
右手→左手→右手と移動する内声のメロディーの意味に気づけなかったのだと思います。
耳がポンコツなのはあきらめるとしても
右手を歌うのをやめて内声だけをおいかけて心の中で歌うようにしないと
この曲を真に表現することはできないなと感じました。
帰宅後、
両手で弾きながら、心の中でテノールだけを歌うと決心して
何度か試したのですが、やはりうまくいきません。
それが、翌日、弾き初めからすっとテノールだけを歌うことができました。
よく寝たら練習したことが熟成された?
それとも、人間、強い意志を持つとできるようになるのでしょうか。
不調だったことを忘れて少し晴れやかな気分になりました。
ちなみに、レッスンでは、あまりに私のできがよくなかったので
期待していた次の曲のことは話題にも上りませんでした。
反省点がもうひとつ。
この何日か暗譜練習で音の流れだけに集中して弾いていたことが
音楽性という観点ではマイナスだったのかもしれません。
当分、次の曲のことも暗譜のことも考えるのをやめて
間奏曲の音楽表現に邁進しようかな。