ピアノとともに

定年後の再開ピアノ。新たに学ぶ1曲1曲が大事なものになりました。

レッスンまた不調だったけれど

2025-01-29 | ピアノレッスン
1月2回目のレッスンも1回めに続いて不調でした。
でも、不調続きで開き直ったのか、今ピアノに向かう気力はほぼ満タンです。


【ツェルニー40-No.24】 2回目
予想通り、合格ならず継続。

前回、ぶつ切りで注意された左3度和音の下降は、レガートに弾けました。

今回の主な注意点は、1点は、右手の下降スケール。
「もっと指先に手の重さをのせて弾くように」
要は、深い音が出せていない。
この種の指摘を受けると、先生の言葉に頷いて弾き直しながらも
私のわずかな自尊心がチクリとします。
もっと丁寧に練習しなくては、と毎回思います。

2点目は、意外な指摘でした。
全く自覚がなかったから。
分散和音の赤のところで「音が重なっている」
3の指を離すのが遅いようです。 

 

弾き易いところになって気持が緩んでしまうのか。
中指を速く離すよう意識してキビキビ弾き直すと「そうです」と言われて
自分でも重なっていたことがやっとわかりました。
気づくことができて良かったです。


最近、ツェルニーは1曲終えるのにほぼ3回、つまり1か月半かかっています。
少し前までは、ほぼ2回たまに1回でした。
不甲斐なさは残りますが、当分このペースになりそうです。
指の痛みが悪化しないように、練習をやりすぎないようにしています。
ツェルニーだけ休むことも考えましたが、もう習慣になっていて弾かないと落ち着かないのです。
それで練習は1日数回限り。
たいていは、やや遅めに気持ち良く弾きます。
時々、速めに弾くと特にNo.24等は右手が休む暇なく筋トレのように疲れるので1度で即終了。
先生は「ここで脱力しないと持たないでしょ」と要領を教えて下さいますが
脱力しても最後まで持たせるのが大変です。(実は脱力できていない?)


【間奏曲118-2】5回目
これも、予想通り継続。

うちのアップライトでの練習時は柔らかい音で強弱もコントロールして弾けたと思ったのに
うまくいきませんでした。 
ペダルも濁らないようふだんより強めに踏みかえる必要があります。
特に思い通りの音が出せなかったところでは、前回もそうだったなと
余計な雑念を入れながら弾いていました。

唯一ほめられたのは、中間部の前半。
練習を頑張った後半はNG。
「内声を強調しようとして、3連符まで強くなっている」
3連符のところに「ピアニッシモ」と書かれました。
内声は歌えていたので、私の中では前回より1歩前進です。

全体としては
「技術ではなくて、どう感情をこめて弾くか次回までによく考えて弾いてください」
「クララへの思いがこもった曲ですよ」
と言われました。
それはつまり、音楽表現は全然ダメだったということですね・・


それでも、余裕なのは、次のレッスンまで3週間あるためかもしれません。
いつもより1週間長め。
しかも、ツェルニーも間奏曲も不合格なので新たな譜読みも不要
ただ、好きに弾いていればいい。
うまくいかなかった間奏曲にしてもいったん落ち着いて
先生が言われるように表現方法を考えてみようという気持になります。
レッスンは私のピアノを弾く原動力で楽しみでレッスンに向けた練習も好きですが
無心に好き勝手にピアノを弾く時間も必要です。
仕事をしてないから時間は十分あるのに、考えることは忙しかった時と同じなのが笑えます。

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グールドの内声

2025-01-25 | ピアノ
練習中のブラームス間奏曲118-2 中間部3声のところで
やっと内声を歌えるようになりました。

でも、自然に歌いながら弾ける、というわけではなく
ここから、と意志を持って集中しないと歌えません。
かといって集中しすぎると、他パートに気がまわらず
意図しない強い音を出してしまったり、違う音を出したり、何かしら間違えます。

譜読み段階では順調と思えて先生にも良い感触を持ってもらえたのに
既に2か月経過した今ごろになってまさに難航中。


ここ数日、問題の中間部3声の弾き方が気になって
Youtubeでいろいろなピアニストの演奏を聴いてみました。

その中で衝撃を受けたのは、グレン・グールドの演奏です。

  
 
この楽譜の部分で、たいていのピアニストは、前半は内声(青のテノール)を目立たせて
フォルテの頂点になる後半からは、赤のソプラノを強調して弾いていました。
前半はソプラノに p 表記、頂点では f 表記があるので想定通りです。

それがグールドの場合は、ずっと内声だけを歌い続けているように聞こえます。 
前半部分では、ソプラノの繊細な音は遠くで鳴っているけれど
一瞬、3連符の音はどこ? と、わからなくなって聴き直しました。
頂点ではソプラノもフォルテになることなく、すぐに内声や低いバスの音が重なります。 

このグールドの深く響く内声の音が頭から離れなくなりました。


ひとつ苦いトラウマがあります。
昔、ある曲が仕上がりかけた頃、不安部分があってレコードの演奏を繰り返し聴いたら
混乱してどう弾けばよいかわからなくなりました。 
イチからやり直しのようになって当時の先生は、ややお怒りでした。 
以来、練習中の曲を聴くのは、できるだけ避けてきました。

最近はyoutubeで何でも聴けるし、全く気にしなくなっていたのですが
やっぱり、ほどほどにしておこうかな・・


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バッハの楽譜と記憶

2025-01-21 | ピアノ
ブラームスの間奏曲の中間部3声のところで内声を歌うのに苦労したことをきっかけに
昔、シンフォニアをどうやって弾いていたのか今でも弾けるのか気になってきて
バッハの楽譜を本棚の奥から引っ張り出してきました。
正確にいうと引っ張り出そうとしました。

半世紀ほど眠らせたままにしておくと春秋社の楽譜はどうなるのかというと
茶色に変色した箱(ケース)から出せなくなります。
ハコと中身の間に空間がなくなり指が入りません。
中身が膨張しきってパンパンになっているから。

仕方ないので、箱の一部を剝がすようにして何とか取り出しました。
写真の左がハコ、右が中身。
どう考えてもハコの方が薄くて
楽譜の厚みからしてハコに入るわけがありません。
目の錯覚でもありません。
 

中身の楽譜は水分を吸ったわけでもなくキレイでした。
ということは、ハコの方が経年変化で縮退した?
ともあれ、バッハ集4(インベンションとシンフォニア)とバッハ集1(平均律)を救出しました。

 

かつてインベンションとシンフォニアは全曲、平均律は数曲弾いています。
でも、好きな曲が多かったインベンションはよく覚えている一方で
シンフォニアや平均律は、ほとんど思い出せませんでした。
あんまり好きじゃなかったんだっけ? と記憶もおぼつきません。

それが楽譜を開いて眺めてみると
次々にこれもこれも、これもいい曲だった、好きだったなどと思い出して
結局、かなりの記憶が蘇りました。
先生の大胆な書き込みを見ては、その頃の先生の様子なども思い出して
昔の映画音楽がふっと流れてきたかのように、懐かしさが溢れました。
ツェルニーは譜面を見ても記憶ゼロなのに、この違いは何でしょう?

これらを弾いていた時期は、
練習にめざめて人生の中で最も真剣にピアノに打ち込んだ数年間でした。


横断的に楽譜を眺めていたら、たくさん書き込まれた内容の半分以上が
音の上昇時のクレッシェンドと下降時のデクレッシェンド記号であるのに気づきました。
今となっては思い出せないけれど
強弱をうまくつけられなかった? ようです。
自分で音楽表現ができなかったというか。
しかも、ほぼどの曲にも書きこまれているので、学習もできていなかったようです。
そういえば、時々出てきた同時の右手クレッシェンド・左手デクレッシェンド。
フォルテでも下降の基本はデクレッシェンド。
記憶が、かすりました。
 


アンダンテの簡単めな曲を選んで弾き始めて
ハ短調の憂いのあるメロディーに惹きこまれたと思ったら
すぐに難しくなって挫折しました。
それでも、はじめの方は右、左、左右両方のパートのいずれも
中心メロディーになるところを心の中で歌いながら弾けていました。

シンフォニアを(たぶん)まだ頑張れば弾けそうなことがわかって良かったです。


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レッスンは不調だったけれど

2025-01-17 | ピアノレッスン
先日の今年初レッスンは、一言で表すと不調でした。
全体にデキが悪く、良いところはひとつもなく。
一方で、大事なことに気づけて得たものもありました。


ツェルニー 40-24】(1回目)
指定の1/2速度で弾き、もとより合格するとは思っていません。
それでも、いろいろと基本的なことを指摘されて、少しへこみました。

最近、特に初回は曲としてある程度仕上げるところまでどうしても到達できず
  指摘が多い →へこむ 
というパタンを繰り返してしまいます。

ツェルニーは各曲に練習目的があります。
No.24の目的は「活発で俊敏な32分音符の練習」
目的に沿う32分音符などは、注意深く弾きますが(スベらない速さに落とすなど)
それに気をとられて、他が疎かになります。

今回も、左手3度和音で3オクターブをレガートで下降するべきところを
ぶつ切りに弾いて、先生に「あら」と首をかしげられました。
  
運指24の次が13。
和音の下降なので同時に2つの指越え・指くぐり(3が4を越え1が2をくぐる)があります。
こんなに書かれてしまったので次回レッスンでも注目されそう。
指が痛くならないよう注意してレガートの練習をしなくては。



間奏曲118-2】 (4回目)
こう弾きたい、と思っていたところが、ことごとくうまくいきませんでした。

最もショックだったのは、次の青いところの内声を十分歌えていないとのご指摘でした。
意識しているつもりなのに、やや速めに弾くと時々飛びます。

  
 
先生が言われるには、
ここは、青のテノール(内声)が第1メロディーで、ソプラノは第2メロディー。
前ページのソプラノメロディーをここでテノール(内声)が繰り返している。

今までソプラノとテノールは同等で追いかけ合って歌っているのだと思っていました。
説明を受けてやっと
ここではテノールがテーマを繰り返す重要なメロディーであることに気づいてはっとしました。

たぶん、私はほぼ常に心の中で内声も含めて右手だけを歌っているため
右手→左手→右手と移動する内声のメロディーの意味に気づけなかったのだと思います。
耳がポンコツなのはあきらめるとしても
右手を歌うのをやめて内声だけをおいかけて心の中で歌うようにしないと
この曲を真に表現することはできないなと感じました。


帰宅後、
両手で弾きながら、心の中でテノールだけを歌うと決心して
何度か試したのですが、やはりうまくいきません。

それが、翌日、弾き初めからすっとテノールだけを歌うことができました。

よく寝たら練習したことが熟成された?
それとも、人間、強い意志を持つとできるようになるのでしょうか。
不調だったことを忘れて少し晴れやかな気分になりました。


ちなみに、レッスンでは、あまりに私のできがよくなかったので
期待していた次の曲のことは話題にも上りませんでした。
反省点がもうひとつ。
この何日か暗譜練習で音の流れだけに集中して弾いていたことが
音楽性という観点ではマイナスだったのかもしれません。

当分、次の曲のことも暗譜のことも考えるのをやめて
間奏曲の音楽表現に邁進しようかな。


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暗譜の試み(その2)

2025-01-13 | ピアノ
暗譜のトライをはじめましたが、いまひとつラチがあきません。

いろいろネット検索をした中で、試してみたいと思ったのが
ピアニストの森本麻衣さんが自ら実践されているという「暗譜を確実にする」方法です。


以下は、私なりに理解した要約です。
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 【暗譜の練習方法】
 (いずれも楽譜を見ないで)
 ①両手で通す → 分からなくなった箇所をチェック
 ②左手だけを通す →   〃
 ③両手で弾いて左手を音名で口に出して歌う
 ④自分で楽譜を書く
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④は、受験やコンクール用ということなので、スルーして
①から③をトライしました。

① 両手で通す → 分からなくなった箇所をチェック
今やっていることの延長なので、まずはこれを地道にやりたいです。
暗譜用に楽譜をコピーして、マーキングすることにしました。
努力のあとが見えてヤル気になるかもしれません。
1日5分でもチリツモです。

② 左手だけを通す → 分からなくなった箇所をチェック
非常に難しいです。
楽譜を閉じて左だけ弾き出した直後に、もう何が何だか分からなくなりました。

   

右手メロディーを心の中で歌いながら左を弾くとほんの少しだけできました。
そのやり方で良いのかは、わかりません。

脱線しますが
今回、試していて初めて気づいたことがあります。
私の場合、楽譜を見ないで両手で弾く時にはほぼ常に心の中で右手を音名で歌っていました。
ドシレー、ドシラーという具合。
楽譜を見て弾く時は、同様に歌うこともあるけど、無心に弾くこともあります。
楽譜という拠りどころがなくなると、歌い始めてしまうのでしょうか?

覚えている曲をいくつか弾いてみましたが、やはり右手を歌っていました。
左手がメロディーの時も、歌うのは常に右。
ドレミファレミド、ソードシード
口では歌えないほど高速でも高音でも心の中だと歌えます。
ソラソファソドミ・レドレドシドミソ
私の頭の中は、右手と連動しているようです。 
 

③ 両手で弾いて左手を音名で口に出して歌う
全くできません。
私の心は右手の音名を歌っているのに口では左を歌うなど、不可能。
心も口も左を歌おうとしたら、右手が空中で止まってしまいました。


というわけで、 ③はきっぱり諦めて①②を試そうと思います。
わたしの暗譜のキーワードは「左手の攻略」

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