ピアノとともに

定年後の再開ピアノ。新たに学ぶ1曲1曲が大事なものになりました。

譜読み開始(献呈)

2025-02-28 | ピアノ
少しフライングしてシューマン・リスト「献呈」の譜読みを始めました。

楽譜はヘンレ版。
全音版の「献呈」の楽譜を既に持っていたのですが
先生にヘンレ版の楽譜があると言われて以来、迷っていました。

以前に輸入楽譜を購入した楽器店サイトを眺めていたところ
ヘンレ版「献呈」限定セール価格1540円(残り2部)とあり
結局、誘惑に負けて購入しました。


「献呈」はシューマンが結婚の日にクララに捧げたという歌曲集「ミルテの花」の
第1曲「Liebeslied:愛の歌」をリストがピアノ用に編曲したものです。 

    

ヘンレ版を買って良かったのは、楽譜にドイツ語歌詞も載っていたこと。
歌曲ベースの曲ならば歌詞の意味と対応箇所を確認しておくと理解が深まるかもしれません。

2ページ分、歌詞を愛用のDeeplソフトで翻訳して後編集してみました。

「あなたは私の魂、私の心
 あなたは私の喜び、私の痛み
 あなたは私の世界、その中で私は生きる
 あなたは私の空、そこで私は浮遊する
 あなたは私の墓、私の悲しみを永遠に捧げます!」

若きシューマンのクララへの熱い想いが溢れる歌詞です。


さて、譜読みの方は
全体像をつかみたかったので、ともかく最後までひたすらゆっくり弾いて
音と流れを確認しました。
間違えながらたどたどしく弾いただけでもメロディーの美しさが際立ち
後半のアルペジオでは、夢見ごこち気分に浸りました。

予想不能な音が出てきて指の広げ方も半端なく、くじけそうになったこの部分では
自分の手が比較的大きいことに感謝しました。
私の手はへバーデンですが、右の5・2の指で弾く7度も左の9度も楽に届きます。
技術不足は手の大きさでカバーしたい。

  

  
全体的には難しいけれど、リストの曲にしては、覚悟していたより弾き易そうでした。
シューマンの歌曲ベースのせいなのか、繊細で美しいメロディーが基調で
和音もアルペジオも一部を除いてわかりやすい音型が多く
部分的に弾けるのか危惧するところはあれども
間奏曲118-2のように複雑な絡みはありません。

偉そうにリストの曲にしては、などと書きましたが
私がリストの曲で昔弾いたことがあるのは「ため息」1曲だけです。
有名な「愛の夢」は、独学を試みた時期にトライするも挫折。
この「献呈」が人生でリストの2曲目です。(シューマン・リストですが)
華やかなアルペジオで彩られたメロディーを優しく流れるように弾けるようになりたい。


いやその前に、次のレッスンで間奏曲118-2を仕上げなくては。
ツェルニーもまだ両手ユニゾンが揃っていません。
レッスン曲を弾いていると献呈が気になりソワソワするので譜読みを始めてしまいましたが、
譜読み中はレッスン曲が気になって落ち着きません。


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暗譜(トロイメライ)

2025-02-23 | ピアノ
「間奏曲118-2」と「トロイメライ」の暗譜練習をポツポツと継続しています。

「トロイメライ」は、短いので現時点で先に暗譜が終わっています。たぶん。
初めは不可能と思った「左手だけを通す」という練習も徐々にできるようになりました。

             

今日は、友人宅にてこの「トロイメライ」を弾きました。
お菓子を食べながら談笑している友人たちにとっては単なるBGM。
緊張感の全くない状況下です。
弾き終わると
拙い私のピアノでも心優しい友人は笑顔で「良かった」と言ってくれました。
本当に、持つべきものはこんな友だち、と思う瞬間です。


自分の家以外のピアノで楽譜なしで弾けたので
定着しているかどうかはさておき
上手く弾けてなくてもさておき
「トロイメライ」を再開後の暗譜第1号と自己認定しました。
現時点では暗譜できているという備忘の録画です。

暗譜の練習は、
曲を覚えてくると、ピアノがなくてもできることに気づきました。
私は頭の中に楽譜が思い浮かぶことは一切ありませんが
心の中で歌いながら、指と鍵盤を思い浮かべることはできます。
歩いている時や電車やバスに乗っている時が練習の場としては最適。
指も痛くなりません。
ただ、このやり方は音ではなくて指で覚えるのを補強するだけなのかも?


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次の曲が決定

2025-02-19 | ピアノレッスン
ピアノレッスン日でした。
ツェルニーは最悪、間奏曲はソコソコ。
でも次の曲が決まって、寒空の下、嬉しさをかみしめながら帰宅しました。

【ツェルニー40-No.25】 1回目
両手ユニゾンは、ピッタリ合うと気持良いのですが
特に高音域でピッタリいかない・・と感じていました。
先生からも「両手が揃わないところがある」とのご指摘。
私が揃わないと思った箇所と先生から指摘された箇所が異なりました。
要は、揃わないところが何箇所もあります。

指摘事項
・両手が揃っていない。
 上昇に転ずる左手の4・3指の部分で、すべっているため。
宿題
・よく耳で聴いて揃える。
・揃ってから速度を上げる。

スベるというのは子供の頃、よく注意されました。
少し成長して自分で気づくようになって以降は、指摘されなくなっていたのに。
指が退化したのか左薬指のせいか。
現実を直視して、よく音を聞こうと思います。


【間奏曲118-2】7回目
既に3か月弾いているこの曲ですが、また継続となりました。
一度通したあと
「だいぶ良くなりましたね」とここ最近なかったコメントをいただき
先が見えなくなったとずっと張りつめていた気持が、緩みました。

ただし
・左のppの音をもっと弱く
・左が伴奏なのに右より先にクレッシェンドしてしまう
・右の内声が強すぎる
この3点を、その場で数回やり直してみるも十分な修正までに至らず
「次回、もう一回だけやりましょう」と言われました。
仕上げも佳境になった頃、時々言われる言葉ですが
プレッシャーでもあります。


ともあれ、次の曲が決まりました。
希望通りのシューマン・リストの「献呈(WIDMUNG)」
  

次に弾きたい曲があるか尋ねられて答えると
「いいわね。少し激しいところもあるけど、きれいな曲ですよ」と即決でした。

「少しづつ弾き始めたらいいですよ。楽譜はヘンレ版があるはず」と言われて
プレッシャーに拍車がかかりました。
次回、間奏曲の合格必須。 

楽譜は、全音版買わなければよかったなと後悔しました。

  
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ツェルニーと指の付き合い方

2025-02-14 | へバーデン結節
4か月以上前、へバーデン結節+ブシャール結節で痛み始めた私の左手薬指は
一向に治る気配をみせてくれません。
ピーク時より痛み度合いは和らぎましたが
私の場合、特に第二関節の腫れが引かず、薬指が少しでも斜めに鍵盤にあたると痛みます。
ピアノの練習時は、第一及び第二関節の2箇所、ぐるりと指を1周テーピングしています。

左薬指は他の指に比べて出番が少ないのがせめてもの救い。
例えば練習中の間奏曲だと、怪しそうな感触を持ったのは1箇所だけでした。
左手小指で音を抑えながら薬指を打鍵するところ。
ここを念のため中指に変更すると、中指と次の人差し指を思い切り広げる必要はありますが
問題なく弾けます。

こんなふうにほんのちょっとの工夫をすれば(おそらく、工夫しなくても)
最近弾いている主にロマン派の曲では、痛くて困ることはありません。


一方、事前によく考えて弾かないとリスクがありそうなのがツェルニー。

取組中のツェルニー40 No.25 は
両手ユニゾンでのスケールが繰り返される曲です。
運指が私には難しいのですが、ハノンのように明快で、何度かの転調も心地よいです。
ただし、左手がはじめから最後まで休みなく動き回ります。

【痛み対策】
通し練習前に、まずは、ゆっくり弾いてチェックをしました。
スケールで左手薬指が指超え/くぐりの時、黒鍵を弾くのは楽ですが、白鍵の場合は要注意。

変ホ長調は黒鍵なのでOK、変ロ長調の上昇スケールの赤の箇所では痛みの予感がしました。
さらに下降スケールから薬指が起点となって上昇スケールに転ずる青い箇所も
注意しないと痛む可能性がありそう。

 

赤は腕を使って角度に気をつけて弾き、
青は、運指指定がなかったので楽な親指で弾くことにしました。

という具合に準備をしてから練習にはいります。
No.25は痛みに関しては概ね課題クリアできたようです。
たぶん、練習やりすぎなければ。

【俊敏性】
痛みと並ぶもうひとつの課題が俊敏性(?)。
左薬指の俊敏さが、痛くなる前より失われている気がしています。
指もやや変形しているし、特に第二関節にモッタリ感があるので
敏速にして軽快な動きができる気がしません。
痛みはいずれ治っても指の変形や俊敏性は悲しいけど治りそうもないのかな。

考えても仕方ないことなので
先生に合格をもらえる程度の速さと内容で弾ければOK、とすることにしました。
今の先生は、ツェルニーの速度については寛容です。

【ツェルニーを今後弾き続けるか】
指のために、ツェルニーを休もうかと思ったこともありました。
でも、先生にも伝えないまま、ずるずると4か月が過ぎた今
チンタラでもいいので、できれば全曲を終わらせたいと思うようになりました。

ツェルニー40番を折り合いをつけながら無事完走できたら
この指の状態のままでも弾きたい曲をこれからも弾けるはず
という根拠のない自信を持てそうな気がするから。


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ペダルの扱い

2025-02-10 | ピアノ
自分の古いアップライトピアノを一生弾き続けたい気持に変わりはないのですが
最近、小さなジレンマに陥っています。

【ソフトペダル】
ウナコルダ(una corda) やコンソルディーノ(con sordina)の指定があるところで
アップライトでソフトペダルをどう扱えばよいのか、目下、悩み中なのです。

●una corda
   
●con sordina
   
   
昔習っていた時には、ソフトペダルを一度も使ったことがありません。
con sordina はもちろん una corda という用語も知らず
特に先生から指示されたこともありませんでした。

それが、約2年前のレッスン再開後にショパンのノクターンNo.2を弾いた時
初めて次の楽譜の部分でソフトペダルを使うと良いと言われました。

ソフトペダルにしてみるとグランドピアノでもアップライトでも同様に
特に赤の部分が儚げな音になり、なるほどねと思って以来
ノクターンNo.2ではこの pp の少し前から2小節、ソフトペダルを使っています。
     

さらにその後、「月の光」や「間奏曲」のレッスンを受けると
 una cordaのオンパレード状態。

「月の光」は、はじめから con sordina なので
ソフトペダルを踏んでから弾き始めていました。
トータルするとソフトペダルを踏んでいる方が踏まない時間よりずっと長くて
基本的にppp のところは全てソフトペダル。

「間奏曲」も、楽譜に指定があるところに加えて pp の部分でソフトペダル。


問題は・・
練習時、アップライトでソフトペダルを踏むと音も響きもかなり弱まります。
あまりに弱くなるのをカバーしようとしたためか自分でも気づかないうちに
ソフトペダルの時に強めに弾くヘンなクセがついてしまいました。
そのままレッスンを受けて
「ウナコルダなのに音が強い」と、何度か注意されました。

これにやっと気づいて、最近では
アップライトの時に限り、ソフトペダルを使うのを最低限に抑えようとしています。

まずは、指定されたところでソフトペダルを使ってみて、良い感じならそのまま。
もっと響かせたいと思う部分ではソフトペダルはやめて
自分で頑張ってピアニッシモにします。

これで問題はほぼ解決?と思ったのですが
困ったことにアップライトでの普段の練習でソフトペダルを使わないと
グランドピアノで弾く時にかなりの確率で踏み忘れます。
踏み忘れると動揺して、次のフレーズから踏もうとかこのままいこうとか考えることが増えて
その間、ピアニッシモに集中できなくなります。
そして「ウナコルダなのに音が強い」を再現。


【ダンパーペダル】
最近になって何度か、ペダルの音が濁ると注意されました。
私の右ペダルの踏み方が浅くて完全にペダルが離れない、
もっとつま先ではなく深く踏まないといけないらしいのです。

意識したこともなかったペダルの踏み方。
注意されてからというもの、時々、妙に意識して右足に力が入って疲れます。
家のピアノだと自然にできるのに。
最近は、レッスンには柔らかめの靴で行くのですが
毎回、靴を脱ぎ捨てたい衝動に駆られています。


右も左も、足技全般が苦手。
時々グランドピアノのレンタル室で練習して、慣れていくしかないのかな。

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