先日、ピアノサークルで思い通り弾けなかった
ノクターンのちょこっと1人反省会をしました。
私にとって、ある種、思い入れのある
ショパンのノクターン Op.9 No.2
唯一、若い頃と再開後、2度のレッスンを受けた曲です。
その経緯と反省会内容について以下、記してみます。
【1度目】
その昔
レッスンで初めてノクターンNo.2を弾いた時
私は、細心の注意を払って左手3拍の分散和音を刻み
そこに右手メロディーを乗せて
我ながら奇跡のように柔らかい音が出ている
と内心驚きながら
(先生の家のピアノがすばらしかっただけかも)
緊張感を切らさず左手を刻み続けて
弾ききりました。
当時の先生は
何も言わず耳を傾けてくださっていました。
なんと
最初で最後の
奇跡の1発合格。
何も言われなかったのでレッスン受けたことになるのか?
疑問は残りますが
私のレパートリーの1曲となりました。
私が持っているショパンのノクターンの楽譜はクロイツァー版です。
当時の先生のご指定。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/43/ebaf5fda9db7e64118b096dceb2f1839.jpg)
【2度目】
時が過ぎ
2年前のピアノ再開後
何十年も弾いてなかったノクターンNo.2を思い出して
新しい先生のレッスンに持っていきました。
奇跡の再来はなく
柔らかな音も出せない。
5,6小節を弾いたところで止められました。
指摘されたこと
・左手3拍の音の大きさは
1音目>2音目>3音目
・でも 1音目が大きすぎるので注意して
・3音目は手を持ち上げるように弾く
・メロディーは、オペラ歌手が歌うように
ショパンがパリにいた時代はオペラ全盛期
この曲もオペラの影響を強く受けている。
「(例えば楽譜2段目の先頭)
アリアを歌うイメージ。
急にオクターブ高い音を出して
息も絶え絶えになる
だからここで間を取らないと」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/3a/9ada8e4862714a83f5ddea346399f7a2.jpg)
「6小節目は
2音の半音下行が続く=『嘆き』の音型
クレッシェンドしながら表現豊かに」 等々
ご教示いただき
私の中でこれまでのNo.2のイメージが一新されました。
それまで私が思っていたNo.2は、
情感をこめた熱唱というよりは
あまりためることなく流れるような歌。
これで良いと思っていたので、どうしよう。
(うまく弾けなかったくせに一瞬、悩む)
クロイツァー版は、
アクセントやスラー、切るところなど
ほとんど何も書かれていないのです。
意識を改め
豊かな曲想を表現できるよう練習しました。
左手も3拍をそっと刻めるようになってきたかな、と思った頃
先生に
「左手が良くなったら、右のメロディーが少しくらいどうでも
きれいに聴こえるわね」
と言われました。
右のうんぬんはともかく、
嬉しくて(褒められること自体あまりないので)
後半の誉め言葉だけしっかり胸にとどめました。
後半の誉め言葉だけしっかり胸にとどめました。
【1人反省会】
このノクターンNo.2 を
初参加のピアノサークルで弾きました。
結果は…
こだわりの左手3拍がイメージ通りにできず
メロディーもうまく歌えず
ヘタッピ― でした。
もともと上手なわけではないので、相対的に。
・ピアノの違い?
冒頭、左の第1音が思った以上に大きく出てしまい
出だしからマズかった。
・譜面位置?
譜面位置がとても奥にあって
途中で楽譜の戻り場所を一瞬見失って動揺した。
・心の準備不足?
曲をイメージせず、いきなり弾き始めてしまった。
・緊張?
緊張もあったかな。
要は、
ピアノも譜面位置も椅子の高さもいつもと違っていたのに
調整も心の準備もなしに
いきなり弾き始めたのがいけなかった、と思いました。
もし、また弾くことがあったら
(右が少しくらいどうでも)
左のイメージをしっかり持って
事前にちょっと音出しをしてみてから弾きはじめよう。
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