jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

マイウェイ

2004年07月27日 | サッカー
さて、アジアカップのネタとして
これを書かないわけにはいかないんでしょうね。

そう「ブーイング」について。

まず最初に…
決して日本代表だけが敵対視されてるわけではないんですね。
昨日のサウジとイラクの一戦でも
スタジアムの殆どがイラクを応援していたし
その他の試合でもどちらかと言うと
「弱い方のチーム」を応援する傾向にあるようです。

以上を踏まえた上で考えてみても
日本に対するブーイングは異常です(笑)

重慶という土地柄、中国という国の政策など
様々な背景があっての事なんでしょうけど。
しかし、ピッチの上ではそんなことは関係ない。

「政治的な思想をスポーツに持ち込むな」というのが
ほとんどの日本人の感想だと思うんですけども
そりゃ僕だっていい気分はしないし腹も立つ。

でも、僕は今回のブーイングは非常にありがたいと思うのだ。
もちろんピッチ上に限っての話。

日本のサッカー協会はお金持ちだからなのか
代表の強化についてはとっても過保護で
国際マッチはホームの試合が多く
海外遠征に出てもヨーロッパが中心で
ガチガチのアウェーという雰囲気とは程遠い試合が多い。
日韓戦はあるけどそちらかというと
お祭りみたいなノリになっちゃってるし(笑)
おかげで内弁慶な代表が出来上がってしまった。

今回のアジアカップというのは
ディフェンディングチャンピオンというだけでマークされるのに
組み合わせや会場などとにかく不利な条件ばかりで
おまけにあの大ブーイングである。

おそらく
これほどまでに完璧なアウェーの条件が整ったゲームなんて
望んでもできるものではないでしょう。
温室育ちの日本代表も僕たちファンも初めての経験ではないだろうか。

だからこそ、正々堂々とピッチ上で「答え」を出して欲しいのだ。

サッカーというのはスポーツではあるけども
たぶんに政治的背景に影響を受けているのも事実。
そしてその都度選手たちはピッチの上でそれを跳ね除けてきたのだ。
それはアジアでもヨーロッパでも南米でも同じこと。

ピッチの上ではブーイングの思想背景など関係ない
ただの音でしかないのだ。

日本代表はブーイングにひるむことなく
頑ななまでに自分たちのサッカーを貫き通し
中国の皆さんの喉が枯れるまで勝ち続け
決勝で答えを出せば良いのだ。

そう、これこそ


「ブーイングマイウェイ」


…あ、ごめんなさい
石なげないで…
バス取り囲んだりしないで…(笑)

歌を忘れたカナリアか

2004年07月27日 | サッカー
カナリアと言ってもセレソンの事が書きたいわけではない。
アジアカップの日本代表の事だ。

先日のオマーン戦、今日のタイ戦共に1-0、4-1と勝利を収め
勝ち点を6として早々にグループリーグ突破を決めた。

以前から言っているが
こういう勝ち点3が求められる試合では
どんな形であれ結果を出す事こそが何より大切である。

重慶の気候、アウェーの雰囲気、決してベストメンバーとは言えない代表
そういった悪条件の重なる中での2連勝は文句のつけようがない結果を出したと言える。
その点は大いに評価できる。

しかし、どうもここ数試合の日本代表はしっくり来ない。
相手が引いて守ってくることなどはわかりきっているわけだし
ましてやオマーンなどはつい最近対戦している相手だったのに。
何の対策も手も打たず、ただただボールを蹴っているだけにしか見えない。

我らが代表はいつからこんなスピード感のないチームに成り下がったんだろう?

暑さは相当のものだと言うことはテレビ中継の解説者の言葉からも伝わってくる。
体力の消耗もかなり激しいのでしょう。
でも、キックオフ直後から誰一人走らないのは何故なんでしょう。
我が代表には全く動きがない。
立ち止まってボールを足元に貰ってちょこちょこっとドリブルして
周囲もボール貰おうという動きがないからバックパス。

相手はカウンター狙いの戦術というのもあるが
ボールを奪った瞬間に前線に近い選手がとにかく走る。
ゴールに向かってとにかく走る。
その瞬間の迫力とスピードでは完全に負けていた。

おかしいなぁ。
ヨーロッパや南米の強国と戦うと結果に関わらず
相手チームの監督は日本のスピードと組織力を褒める。
そう、日本の売りはまさにそこだったはずなのに…
今回は相手にそれをやられている。

高い位置からの組織的なプレスでボールを奪い
その瞬間有機的に全てのプレーヤーが動き出し
1タッチ2タッチでどんどんボールを繋いで
サイドに散らしあるいはポストプレーやスルーパス
深い位置からのクロスやアーリークロスにFWが競り
FWの外したシュートや(笑)相手のクリアを
2列目3列目の選手がゴールに叩き込む!

強豪国相手にやってきた事がアジアの格下相手に何故できないのか?
ここでも書いたけれど
攻めてくれる相手には非常に良いゲームをするのだが
引いて守る相手になると全く別のチームになってしまう我が代表。

今の日本代表はまさに歌を忘れたカナリア…
いや、攻撃を忘れたカラスにしか見えない。


サウジアラビアのグループリーグ敗退が決まった。
イラクのサッカーは素晴らしかったけれどサウジだって負けてはい。
意地と迫力に満ちた素晴らしいゲームだった。
サウジにはちょっとだけ運が足りなかった。

負けても歌い続けるカナリアは美しい。

カナリアと言えば
コパ・アメリカの決勝はブラジル-アルゼンチンだった。
アルゼンチンはグループリーグやっとこさ通過した感じだったし
セレソンにいたってはベストメンバーとは程遠いチーム
でもちゃんと決勝で当たるのは最強の2国なのだ。

終盤のゴールで2-1としたアルゼンチンに対して
後半ロスタイム、アドリアーノの劇的な同点ゴールで追いつき
PKで優勝を決めたのはブラジル。

やっぱり歌い続けてこそのカナリアなのだ。