jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

家族の風景

2005年05月18日 | 家族
駐車場に車を停めたのは19時半少し前。
普段ならまだ会社でPC叩いてる時刻。

まだ明るいうちに会社を出た妙な罪悪感と
夕方のラッシュに揉まれて逆立った気持ちを
クールダウンしながら家まで歩いた。

玄関を開けるとにぎやかな声
明るい電灯とまだ暖かいスープの香り

「ただいまー」と僕
「おかえりー!」とチーちゃん
「でぃー!」とニパちゃん(笑)
「良かった!ちょうどこれからご飯やねん」
と、台所からお皿を運んできた嫁さん。

「ワイン残ってたと思うんだけど…」
「うん、ちょっと待ってて」
スーツから部屋着に着替える間に食卓のにぎやかさが増していく。

嫁さんはワイングラスをニつ用意する。
一つをチーちゃんに渡してウーロン茶を注ぐ
もう一つに僕は手酌でワインを注ぐ

「お誕生日おめでとう!」
チン!
チーちゃんと軽くグラスを合わせる。
ニパちゃんもマグを両手で持って乾杯の輪に加わる。

にぎやかな夕げの食卓ラインナップ

市販の餃子2種は焼き餃子とエビ蒸し餃子
クマさん型のマカロニサラダ
春雨のスープ
実家から届いた蕨は茹でて鰹節と醤油で
先日の残りの冷しゃぶ
ワインは地元産の飛鳥ワイン(白)

チーちゃんは隣でずっとしゃべっている。
ニパちゃんは対面でニッコリ笑って餃子を丸ごと頬張る(笑)

平日の夕食を家族全員で囲むのはずいぶん久しぶりのこと
リラックスした胃袋にワインが効く。
ホロ酔い気分で会話も食欲も勢いがつく。

「飯田(実家)のトマトこれが最後やで」
デザート代わりにお皿に乗って出てきた真っ赤なトマトを
僕とチーちゃんとニパちゃんで奪い合うように食べる。

「ごちそうさま」と僕
「ごちそうさまでした」とチーちゃん
「たっ!」とニパちゃん

僕が食器を重ねて台所に向かうと
同じように後からついてくるチーちゃん
真似してお皿を持ってヨチヨチ歩くニパちゃん
流しに立つ嫁さんに食器のリレー

どうやら今夜は洗い物しなくて良さそうだ(爆)

「さぁ、ケーキ食べるで!」
チーちゃんが叫んだ。
「え?もう?」
僕と嫁さん同時に答えた。
ニパちゃんは黙ってもう一度食卓についた。
その姿に台所は大きな笑いに包まれた。

やがて遠くなっていくであろうその風景を
少しでも手元に置いておきたいと
ケーキを頬張る娘達を見ながら微笑んだ。

どこにでもあるような
家族の風景。