ある日、愛犬のしっぽがなくなった。
犬の名前はクロ。
名前の通り黒い毛とたぬきのような太いしっぽを持っていた。
クロは子犬のときからしっぽを振らなかった。
散歩に行くときもごはんをもらうときも。
なでなでしてほしいときも遊んでほしいときも。
怪しい人にほえるときも。
クロのしっぽはダランと垂れたまま、振られることはなかった。
重いから?
振らないのなら必要ないのでは?と思うこともあった。
そのまま大きくなったある日
クロは近所の犬とケンカをした。
しっぽを噛まれる怪我をした。
病院で治療してもらい、薬をつけた。
クロはどうしても傷口を舐めてしまう。
ダンボール紙に穴を開けてクロの首に被せた。
お手製「エリザベスカラー」である。
当時、家では「えりまきとかげ」と呼んでいた。
えりまきとかげはあまり役に立たず
クロは傷口を舐め続けた
そんなある日
朝起きたら、クロのしっぽはなくなっていた…
かろうじて5センチ程残ったしっぽ。
軽くなったはずだが
その後もクロのしっぽは振られることはなかった。
++切れたしっぽの行方はクロしか知らない++
犬の名前はクロ。
名前の通り黒い毛とたぬきのような太いしっぽを持っていた。
クロは子犬のときからしっぽを振らなかった。
散歩に行くときもごはんをもらうときも。
なでなでしてほしいときも遊んでほしいときも。
怪しい人にほえるときも。
クロのしっぽはダランと垂れたまま、振られることはなかった。
重いから?
振らないのなら必要ないのでは?と思うこともあった。
そのまま大きくなったある日
クロは近所の犬とケンカをした。
しっぽを噛まれる怪我をした。
病院で治療してもらい、薬をつけた。
クロはどうしても傷口を舐めてしまう。
ダンボール紙に穴を開けてクロの首に被せた。
お手製「エリザベスカラー」である。
当時、家では「えりまきとかげ」と呼んでいた。
えりまきとかげはあまり役に立たず
クロは傷口を舐め続けた
そんなある日
朝起きたら、クロのしっぽはなくなっていた…
かろうじて5センチ程残ったしっぽ。
軽くなったはずだが
その後もクロのしっぽは振られることはなかった。
++切れたしっぽの行方はクロしか知らない++