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朝鮮日報  南大門:文化財庁、詳細図面を今さら入手したワケ


今年の2月のエントリー(朝鮮日報 南大門火災:復元工事現場は大忙し ・・・ 写真を見てちょっとイラっとする)で南大門の復元作業風景を「見かけにこだわる人たちらしい風景だ」と皮肉った。

最近こんな記事が朝鮮日報に載っていた。







記事入力 : 2011/11/03 11:25

崇礼門:文化財庁、詳細図面を今さら入手したワケ


在米建築家の崔容完氏が1960年代当時の崇礼門解体実測記録資料を公開している。/写真=李徳熏(イ・ドクフン)記者
 2008年に崇礼門(南大門)で火災が発生した後、文化財庁は「崇礼門復元に必要な資料を探す」と公示を出した。在米建築家の崔容完(チェ・ヨンワン)氏(73)がこの知らせを受け、韓国を訪れた。同氏が持参したのは、1961‐63年の崇礼門解体補修工事当時の崇礼門解体実測記録1冊(40ページ)と、チョ・ウォンジェ氏、ヤン・チョルス氏、イム・チョン氏など当時の工事関係者の肉声を記録したノート1冊(47ページ)だ。崔容完氏は1960年代の崇礼門工事の際、チョ・ウォンジェ棟梁(とうりょう)の下で、実測や図面記録作成などを担当した。

 崇礼門はもともと設計図はもちろん、60年代の解体実測図面が公式には存在しない状態だった。当時文化財庁は「崔容完氏が所蔵していた崇礼門関連資料を確保し分析作業を行っている。原型復元のために非常に重要な資料と判断される」という内容の報道資料を配布した。

 しかし、実情は違っていた。2日、崔容完氏は「当時、文化財委員会に出席して資料を公開し、文化財庁関係者が閲覧した後、写真を4、5枚撮影したが『また連絡する』とだけ言われ、再び米国に資料を持ち帰った。先月18日、文化財庁長の職印が押された公文を電子メールで受け取った」と話した。「文化財庁では崇礼門復旧のため、所蔵している資料の提供を依頼するので検討してほしい」という内容だった。

 3年ぶりに再び資料を持参し韓国を訪れた崔容完氏は「4日に文化財庁関係者に会い、資料を寄贈する予定だ」と話し、本紙に資料を公開した。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者


記事入力 : 2011/11/03 11:25

崇礼門:文化財庁、詳細図面を今さら入手したワケ


■どのような資料なのか

 来年末完工を目標としている崇礼門復元工事は、工程率60%で城壁の復元は終わっており、木材部分の工事に入った。2006年の精密実測図面(182ページ)と60年代に発刊された修理報告書が土台となった。

 しかし、崔容完氏は「2006年の実測図面は外見を実測したもので限界があり、1960年代の報告書は考証資料で、実質復元のための技術資料とはなり得ない」と話した。

 崔容完氏が所蔵している解体実測記録は、今は火災で焼失した2階の門楼と屋根の幾つかの部材の規格と勾配、修理された部材の位置と数量など、非常に詳細にわたって記録されており、崇礼門を「原型復旧」する上で決定的な手掛かりとなるとみられる。特に門楼2階の骨組みと大黒柱のような建築部材の継ぎ目の方法などは、2006年に精密実測した資料には記録されないまま、その後火災で焼失したため、なおのこと貴重な資料だ。

 崔容完氏は「上層屋根の垂木、短い垂木など各材料一つ一つの長さ、勾配の程度まで一つ一つ測って記録し、さらには「くぎの跡がない」ということまで一つ一つ記録した。この資料を分析、検討すれば火災で焼失した内部を正確に推測できる」と話した。国宝の「解剖図面」のようなものだ。

■なぜ今さら?

 問題は、2008年に資料を確認した文化財庁が、なぜ今まで資料を確保しなかったのかという点だ。文化財庁の関係者は「寄贈者に対する補償、処遇などについてやりとりをしているうちに遅れただけだ。崔容完氏が寄贈する資料が、非常に意味のある貴重な資料だということは明らかだが、火災で焼失した内部を復元するのは大木匠(古い建築物の補修工事などを行う無形文化財に指定された名人)の役目だ」と弁解した。

 しかし、崔容完氏が高齢の上、寄贈者の気が変わることもあり得るため、資料の紛失や損傷も十分に予想できる状況だった。ある古建築専門家は「3年前に資料を確保し、どのように復元に適用できるかということについて、すでに分析が終わっているべき状況だ」と指摘した。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者


http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/03/2011110301000.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/03/2011110301000_2.html











記事入力 : 2011/11/03 11:24

崇礼門復元工事、詳細図面ないまま着手

復元に必要な解体実測図、最近ようやく所蔵者に要請


 文化財庁が2008年に「国宝1号」崇礼門(南大門)を復元する上で、決定的な手掛かりとなる資料を確認していたにもかかわらず、3年過ぎた最近になってようやく資料確保に乗り出したことが明らかになり、論議を呼ぶとみられている。

 在米建築家の崔容完(チェ・ヨンワン)氏(73)は「1960年代の崇礼門解体補修工事当時の実測記録を持って08年に韓国を訪れたが、当時資料を閲覧した文化財庁関係者が写真4、5枚を撮っただけで『また連絡する』と言われ、米国に帰って来た」と2日話した。3年後再び韓国を訪れた崔氏は「文化財庁に対し4日に資料を寄贈する」と語った。

 崇礼門は61年から2年にわたり解体補修工事が行われたが、その際に作られた解体実測図面はどこにも保管されていない。文化財庁は、内部の「解剖図面」さえも確保できない状態で大々的手術に着手したことになる。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者


http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/11/03/2011110300998.html





なんと何の根拠も無く作業着手していたようだ。やはり、ただただ見てくれに拘っているだけだった。期待を裏切らない人たちである。

こうなってくると2月のエントリーにある鏨も炉もチョウナも作業着も皆あやしい(笑)
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