あの2日間がアッという間に終わってしまった宇多田ヒカルさんのコンサートの件について。
つくづく2日間で終わるのは勿体ないなぁ~と、始まってからも終わってからも思いましたね。
せめて全国回ってから、ラストに関東で終わるみたいな感じでね。
でも、短かったせいか、逆に思い入れも深くなった気もしますな。
USTREAMでリアルタイムのオンエアーと各都道府県の映画館での上映。
見た方が教えてくれましたが、USTREAMの動画と音が良くてビックリだったそう。
あれだけのカメラ台数と、回線も良い回線を使ったからなのか、カメラ割りも多くて普通にライブDVDをパソコンでみている感じに見えたようですな。
技術の進歩は凄いですな~
そんな2日間のライブの為に、海外からキーボードのマット、オペレーターのダン、モニターエンジニアのステュワートが呼ばれていましたね。
私は今回お初なのですが、マットとダンは既に前のツアーも経験済みで、アメリカツアーも同行していたみたいですな。
「ベースの種ちゃん」
ギター、ベース、ドラムのリズム隊リハーサルは11月の下旬からスタート。
それ以前は弦チームの音合わせだったり、プリプロをされてましたね。
今回、初めてベースの種子田くんと菅原さん一緒だったんだけど、何の違和感も無く初日で演奏しちゃいましたねw
息合い過ぎですw
種ちゃんは凄いね。バスドラムに貼付くようにリズムと音を合わせてきますの。
潤子ちゃんは、女性なのにと言う言葉を使ってはいけないけど、女性らしからぬオッサンフレーズ連発で、単音のバッキングやソロの音を聞いているだけでもこっちがにやけちまう位の女性オヤジギターですな(これ最高の褒め言葉)。
そんな中に、サラサラ振り向けばオッサンドラムが加わりました感じです。
「豪くんのブース」
龍太はストリングスアレンジもしたりで大忙しだったようです。
ストリングスの栄田サンは今回初めてでしたね。そしてチームの中に浜崎さんのドームツアーで一緒だったバイオリニスト発見w
世の中狭いですw
豪くんの立ち位置がなんと説明していいか分からない感じだったけど、彼はiPadも使いながら色んな音を出してましたね。彼のシェーカー、タンバリンにも助けられました。
「龍ちゃん」
今回のドラムセットはYAMAHA メイプルカスタムアブソリュートのシルバーで、私としては珍しくトップのタムを12”で演奏に臨みましたね。
スネアはマヌカチェモデル。
ここ何十年もトップのタムは10”が定番で、それを崩す事は殆ど無かったんだけど、今回の宇多田さんの音源を聞いた時に10”じゃ無いなと思ちゃったんだな。
大概10”で押し通すんだけど、曲調からしてどうしても12”ってなった。10”でも問題無いんだけど、なんか耳的にそうなった。
もしくは、10”、12”と2つ並べる昔のセッティングにしようかとも思ったんだけどね。
ここは潔く1タムと言う事で決めましたね。
だからどうなのと言われても、歌と曲調に馴染ませる感じでと言う事かな。
結果正解!
珍しくこんな事書いてますな。
「ダンのブース」
連日のリハーサルは順調に進められていきましたね。
ヒカルちゃん本人からも、直接演奏の注文を聞けて良かったし。
やはり、アーティスト本人が直接言ってくれるのが一番早く伝わるし物事が進みますね。
間に人を通すと、必ず誤解が生じてしまったりして2度手間、3度手間になってしまいますからね。
「マット」
リハーサル途中まで、譜面を見ながらやっておりましたが、後半最後の最後辺りでアンチョコ用にiPad登場。
とうとう買ってしまいました。
アンチョコをスキャナーかけてPDFにして取り込んで、iPadに取り込んでIBookで見る。
iPad自体、大きさがB5ぐらいでA4に比べたら小さいんだけど、バックライトで光るので逆に見やすかったのね。
すでに、iPad使ってやってたのが亘ちゃん(山田亘)。
見た感じ小さいし、見辛いかなと思ったけどその逆でしたね。
「真面目だけどお茶目なステュワート(左)」
休みを2日はさんで7日は横浜アリーナでゲネプロ。
1回半ぐらい通して終了。
セッティング具合や、導線、セットの動きなんかをチェックしつつ19時過ぎぐらいからゲネやりましたね。
実際にあのステージでせり上がって演奏してみたら、えらく揺れましたの。
バスドラム踏むと台ごと揺れて、色んな物が揺れだして、ドラムのオーバートップのマイクなんかグイングインに揺れるし、バスドラをいつものように16分裏を踏んでも、台の揺れのバウンドに吸収されちゃって上手く音が出せなかったりしてちょっと戸惑っちゃいましたね。
その辺の事を終わってから相談して、翌日には善処してもらう事になりましたね。
それでもって、本番日初日を迎えまして、車に乗って第三京浜にのって港北インター降りて横浜アリーナ方面へ。まぁ~天気良くて気持ち良いじゃありませんか。
アリーナについて、パスを掲げて入って、楽屋へ一直線。
軽く食事をしてから、ステージに行って、サウンドチェック。
その時に、前の日に話した台の揺れを確認。
バッチリ補強されて、演奏に全く支障無い感じになってました(ありがとん!)。
今回円形ステージだから、オイラは完全にお客さんにケツを向ける感じ。
まあ、外側に向いて演奏すると、なんともこれ寂しい感じになるから内側で良いんだけど、お客さんに演奏している背中を見られる事がちと恥ずかしい。
てか慣れてない。後ろからだと、足下も手の動きも丸見え。
コンサート始まっちまえば、お客さんはヒカルちゃんしか見てないんだけど、それでも気になっちゃう年頃のオッサンですの。
まあ、そんな事は考えないようにして、ステージ上で軽くリハーサルをして、確認事項を聞きつつ終了かな。
「潤子ちゃん」
そんな1日目。
USTREAMでもご覧になられたと思いますが、勢いのある演奏ぶっこいてましたねw
ベース、ギター、ドラムの3人が登場するのは、本編の半ばから。
コンサートが始まって直ぐはまだ楽屋で待機。
我らが登場する20分ぐらい前に呼ばれて、大脱走の様なトンネルをトロッコに乗って3人で移動。
舞台下で暫く待機してから、着替えと転換のタイミングでセリが下がってきて、その上に楽器がセットされて、オッサンが乗っかってスタンバイ終了。
「Passion」でヒカルちゃんと共に3人もセリ上がって後半スタートといった感じでしたね。
あとは始まってしまえば、アッという間に終わってしまった。
2日目は1日目の緊張感のある勢い有る演奏とはまたちょっと違って、1曲1曲落ち着いて、噛み締めるように演奏しましたね。2日間で初日を迎え千秋楽を迎える。なんとも切ないじゃありませんか。
切ないと言えば、舞台下でスタンバイしている時、足下に有るモニターでライブの様子を見てたんだけど、ヒカルちゃんの歌を聴いていて、オッサンちょっとウルってきちゃいましたね。
短い間だったけど、素晴らしいアーティスト、素晴らしいメンバー、素晴らしいスタッフ、んでもってヒカルちゃんを取り囲む、すんばらしいお客さん達に囲まれて楽しい時間を共有出来たのがなんとも嬉しかったですわ。
ありがとん!
そんなちょっとしたオッサンの思い出しでした。