阿部薫 どびん茶瓶かおる便

ドラマー、カメラマン阿部薫のBlog
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坂西伊作氏を偲んで

2009年05月30日 22時12分25秒 | Weblog
ちょくちょく会う事は無かった。
現場で、本当にたまにしか会う事はなかったけど、この人は凄いなと、いつも感じてた。
初めての出会いは、TM Networkのライブビデオシューティングの時。

初めて会った時は、華奢な身体で、無骨そうな人だなと思った。
ちょっと怖いかもなんて。
でも、笑った時の照れくさそうな表情が、人懐っこそうで、これまたギャップがあって可愛らしくも見えた。
仕事する時の目つきは、流石に鋭い。
でも、ちょっとルパン三世ぽい。

TMのサポートで参加したライブや、プロモーションビデオの監督の時は、必ず伊作ちゃんが監督してた。
そして、TM終了の時の撮影監督も。

なんかツアーの季節や、PVの季節に会うといった感じだったな。

ある時、とある都内のリハーサルスタジオで、バッタリ会った。
その時は、監督業から外れて、レコード会社のトップにいたのね。

もの凄く久しぶりに会ったんだけど、TMも終了してしまって、今度何時会えるかなって思ってた訳ですわ。
その何時会えるかなという訳は、どうしても会って言いたかった事が会った訳なのね。

1992年に劇場公開された、矢野顕子さんの「SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~」を観たのね。矢野さんのレコーディングのドキュメンタリー作品。
その映像を見た時に、凄い作品だなと思ったのね。矢野さんも勿論素晴らしい。だけど、これを撮った監督は誰なんだろうって。
そしたら、その撮影の途中のカットで伊作ちゃんが映り込んでいたの。
中のクレジットを見直した。

凄い緊張感の中のでの撮影で、その空気感がもの凄く伝わってくる作品。
だけど、矢野さんの歌声とピアノ演奏の素晴らしさに鳥肌が立つ。
その空気感を見事に再現している監督の素晴らしさを讃えたかった。

「凄く素晴らしい作品、鳥肌立ったよ!」

久々にスタジオで再開した時に言ってみた。
照れくさそうに、してたの覚えてるな。

他にも、沢山のアーティストのPVを撮っていて、素晴らしい作品を残されている。

向こうに行っても、素敵な作品作ってるかな。

心から、ご冥福を祈ります。

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6 コメント

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このブログを通して… (お亀)
2009-05-30 22:35:34
坂西伊作さんの事を
知る私なのです。

この場所にこれたからこそ知る事ができました。

心からご冥福を
お祈りいたします。
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そうなんだよね~ (koi)
2009-05-31 00:39:50
最近は、作品の裏で仕事する人ってどんな人なんだろう?とか
同じ場面撮ってもどうして違うんだろう?
とか・・
その<人>を知りたくなる。
安らかに・・・・・
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坂西さんの作品 (sugakyo)
2009-05-31 00:54:10
もしかしたら知らずに目にしてたこともあったかなと
、記憶をたどるけど全然思い出せなくて。

ご冥福をお祈りいたします。

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Unknown (真理)
2009-05-31 08:16:04
坂西さんの事知りませんでしたが(スミマセン)、素晴らしい作品を残された方なんですね。

坂西さんの作品を見たくなりました!

きっと向こうでも素敵な作品を沢山作ってると思います(^-^)

ご冥福をお祈りいたします…。
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さみしいですね・・・ (ロン)
2009-05-31 16:30:03
最初坂西さんと聞いて、思い出せませんでしたが
伊作さんと聞いて、ああ! えええっ!? と驚きました。
沢山の素晴らしい作品を残されて、逝ってしまわれたのですね・・・。
心からご冥福をお祈りいたします。
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リンクを貼らせてもらいました (ジョニーA)
2009-06-01 02:55:07
ブログにリンクを貼らせてもらいました。
不都合などあれば、仰ってくださいませ。
( `・ω・´)ノヨロシクー
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