東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

現代の写実-映像を超えて(東京都美術館)

2017年11月26日 | 展覧会(現代美術)
上野アーティストプロジェクト
現代の写実-映像を超えて
2017年11月17日〜18年1月6日
東京都美術館
 
 
   ゴッホ展のチケット(半券可)提示で入場無料。
 

   東京都美術館、東京藝術大学などがある「上野」は、多くの芸術家が育ち、輩出してきた長い歴史のある芸術家のメッカです。なかでも「公募展のふるさと」とも言われる東京都美術館は、さまざまな芸術家の発表と成長の場として大きな役割を果してきました。その歴史の継承と未来への発展のために、一定のテーマを決めて、現在公募団体で活躍している現代作家を紹介するシリーズ「上野アーティストプロジェクト」を開催します。第1回のテーマは「現代の写実― 映像を超えて」です。都市の看板や大型スクリーン、そしてテレビやスマホなどを通して写真やビデオの映像情報がめまぐるしく氾濫する現代社会の中で、絵画でしかできない「現代の写実」を真摯に追究する画家たち9人を紹介します。

 
   現代画家9人による全61点の写実絵画。

   失礼ながら、塩谷氏を除いて初めて名前をお聞きする方ばかり。でも、えらく面白い。1章の小森氏、塩谷氏の「王道系の写実絵画」はもちろん面白いし、2章の橋本氏、小田野氏の「ノスタルジック系の写実絵画」も面白い。さらに3章も、稲垣氏の「不気味系人物」を面白く思うのは想定のことだが、岩田氏の濃色彩「伝統的花鳥画系題材」、そして蛭田氏の濃色彩「食材系植物」を面白く思うのは意外。現代の写実は魅力的な世界である。

   
   撮影可。なので、以下、各画家1点掲示する。


1:映像を超えて

小森隼人(1985生)

《黄色い果実と赤い柘榴》

 

塩谷 亮(1975生)

《月華》

 

2:記憶のリアリティ

橋本大輔(1992生)

《観測所》


小田野尚之(1960生)

《発電所跡》


3:リアリズムの諸相

元田久治(1973生)

《Foresight : Shibuya Center Town》
 
 

蛭田美保子(1991生)
《光来フラガンシア》

《捕食-被食関係》


佐々木里加(ー)

《BRAIN MUSEUM》✳︎撮影ミスがあり本画像のみ本展チラシより。


岩田壮平(1978生)

《こい》


稲垣考二(1952生)

《夜行》

《三面》


   特に気になった画家の作品は2点掲示している。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。