2021年11月から2022年5月まで大阪と東京で開催予定の「メトロポリタン美術館展 - 西洋絵画の500年」。
現在、先行巡回地・オーストラリア第3の都市ブリスベンの美術館GOMA(The Gallery of Modern Art)にて開催中(会期:6/12〜10/17)。
順調に開催しているのだろうと思っていたら、必ずしもそうではなかった。新型コロナに苦戦していた。
オーストラリアにおいてもデルタ株が拡大しているらしく、ブリスベンでは一時期、ロックダウン措置が実施されていた。
・6月29日16時〜7月3日16時
・7月31日16時〜8月8日16時
ロックダウンが実施されると、美術館も当然に開館できない。
「メトロポリタン美術館展」も、次のとおり2度、臨時休館となった。
・6月29日16時〜7月3日
・7月31日14時〜8月8日
8月9日から再開し、現在は開館中のようである。
ブリスベンと言えば、2032年夏季五輪の開催都市。決定したのは東京五輪の開会式の日で、その8日後、ちょうど東京五輪の後半期間中がロックダウンだったこととなる。
日本は、五輪開催期間中に、全国的に新規感染者数が新次元的に増加し、現時点でもどこまでいつまで拡大するのか分からない状況。いつ今年のGWのような人流抑制策が出てくるかと構えていると。
8月12日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会にて「期間限定の緊急事態措置の更なる強化に関する提言」が発表された。
8月26日まで(今後2週間)の集中的な対策の強化により、昼夜を問わず、東京都の人流を今回の緊急事態措置開始直前の7月前半の約5割にすることを提案する内容。
デパ地下への人流抑制などが挙げられる一方、
「以下のようなクラスターの発生が少なく、感染リスクが比較的低く保つことができるイベントや施設は、感染防止策を徹底した上で、利用可能である。」として、
・観客が声を出さないコンサートや演劇
・映画館
・公園
・図書館や美術館等の社会教育施設
が、挙げられた。
美術館への休館要請は、当面なさそうだ。
そうはいえど、「制御不能、災害レベル」とも称されるこの状況では、美術館行きを躊躇する。前売日時指定券を購入したが、やっぱり辞めておこう、という人もいるだろう。
東京国立博物館では、そういう人たちに対し、払い戻し措置を講じている。
2021年8月5日
新型コロナウイルス感染者の急激な拡大により、特別展「聖徳太子と法隆寺」、特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」のご来館を自粛されるお客様へ、払い戻しのご案内
新型コロナウイルス感染症の急激な拡大により、8月2日(月)、東京都等に発出されている緊急事態宣言が8月31日(火)まで 延長され、埼玉県、千葉県、神奈川県等が緊急事態措置区域として追加されました。
それに伴う文化庁からの要請により、聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」と特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」では、来館を自粛するお客様に対してチケットの払い戻し(キャンセル)を行うことといたします。
チケットをイープラスで購入された方(特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」は読売新聞オンラインチケットストアで購入された方を含む)は8月3日(火)日時指定分からのチケットが対象となります(美術展ナビチケットアプリは会期中のチケットが対象)。払い戻し(キャンセル)の受付方法等の詳細は後日、各特別展の公式サイトでお知らせいたします。
2021年11月の日本の状況はどうなっているだろう。