レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想
2012年3月31日~6月10日
Bunkamuraザ・ミュージアム
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展に再訪しました。
第一の目的は、「ほつれ髪の女」をじっくり見ること。
しかしなんとも落ち着かないものですね、レオナルドに何とか結び付けようとされている作品群を見るのは。
「岩窟の聖母」といい、「モナリザ」といい、レオナルド作の実物が見たいなあ。と今一つ眼に力が入りません。
「裸のモナリザ」や「レダと白鳥」なら、レオナルドの原作が現存していない分、楽しんで見ることができました。
むしろレオナルドと関連付けられていない作品群のほうが、変な思いを抱くこともなく、純粋に楽しめたような感じです。
例えば、
フォンテーヌブロー派「浴室のふたりの女性」
ボッカッチーノ「ロマの少女」
ラファエロとその工房(帰属)「カーネーションの聖母」
最後の作品は、レオナルドの文脈で見たので楽しめましたが、これも何とかラファエロに結び付けようとされている作品。文脈が違えば、違う思いとなるでしょうね。
さて、第一の目的の「ほつれ髪の女」です。
環境に恵まれましたが、レオナルドの技量に感嘆、とはなりませんでした。見る眼がない私・・・。
今度は、レオナルドの油彩作品をお願いします。
希望は、来日したことのある作品は除くと、
「聖母子と聖アンナ」(ルーブル)
「岩窟の聖母」(ルーブル)
まあこれらは無理でしょう。ならば、
「東方三博士の礼拝」(ウフィツィ)
「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」(ワシントン・ナショナルギャラリー)
あたり(まあこれも無理なのでしょうけど)。
または、レオナルドの素描展をお願いします(1995年東京都庭園美「ウィンザー城王立図書館所蔵 人体解剖図展」をイメージ)
と贅沢を書きましたが、本展覧会、よくこれだけの作品を日本に持ってきてくれましたものと感謝しています。