チューリヒ美術館展
2014年9月25日~12月15日
国立新美術館
チューリヒ美術館展の「あなたが選ぶベスト1」。10/30朝日夕刊に掲載。
1795人に対する出口調査の結果。
74点中、上位10点は。
1位 153票 ゴッホ
≪サント=マリーの白い小屋≫
ゴッホが堂々の1位。しかも2位に大差。本展でもその人気ぶりを見せつける。
1888年制作の本作。
空の濃い青の塗り、小屋の白い塗りなど、「塗り」がいかにもゴッホ。
33.5cm×41.5cmとゴッホ作品としても小さいサイズではあるが、「塗り」に魅せられる作品。
ゴッホが展示される第3室「ポスト印象派」では、セザンヌ最晩年の≪サント=ヴィクトワール山≫の大ぶりのタッチや、ルソーの≪X氏の肖像(ピエール・ロティ)≫も見逃せない。
2位 93票 シャガール
≪婚礼の光≫
シャガールが2位。
私的には、シャガールを認識するきっかけになった作品であり、思い出のある作品なので、この順位はちょっとうれしいかも。
なお、シャガールは6位にも1点。人気があるのだなあ。
3位 83票 モネ
≪国会議事堂、日没≫
モネは3位。
出品4点中、一番人気は国会議事堂。
国会議事堂シリーズは結構見かける機会が多いが、本作もその美しい色彩に魅せられる。
本展の目玉、2m×6mの超大型作品、睡蓮の池は6位。
カンディンスキーのエピソードで知られる≪陽のあたる積み藁≫もいいと思う。いいと思うが、純粋抽象的であればそうでもないだろうが、具象的でもある本作、描かれた「積み藁」自体に馴染みがないことがひっかかっているのだろうか、私としては今一つ世界に入り込めない感がある。
4位 80票 マグリット
≪9月16日≫
来年3月から同じく国立新美術館で開催予定の「マグリット展」への期待も含まれているのかな。
5位 78票 アウグスト・ジャコメッティ
≪色彩のファンタジー≫
アウグスト・ジャコメッティの5位は意外。ほぼスルーしていたことを悔やむ。
6位 66票 クレー
≪スーパーチェス≫
6位 66票 ダリ
≪バラの頭の女≫
6位 66票 シャガール
≪パリの上で≫
6位 66票 モネ
≪睡蓮の池、夕暮れ≫
10位 63票 モンドリアン
≪赤、青、黄のあるコンポジション≫
※6位は4作品同票。
さて、私がこの出口調査に答えるとしたら、どの作品を選ぶだろう。
やはり1点に絞るのは難しい。
頑張って、ホドラー≪真実、第二ヴァージョン≫か、セガンティーニ≪虚栄(ヴァニタス)≫か、までは何とか絞る。
その後、その2点のいずれにするか、長く悩むこととなりそうだ。
なお、11位以下は、公式サイトにいずれ発表予定とのことである。頑張れ、ドイツ・スイス系!