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楽しみ!ルーヴルのアルチンボルド!- ルーヴル美術館展 2018

2018年02月10日 | 展覧会情報
ルーヴル美術館展
肖像芸術-  人は人をどう表現してきたか
 
2018年5月30日〜9月3日
国立新美術館
 
2018年9月22日〜19年1月14日
大阪市立美術館
 
 
   2月8日、ルーヴル美術館展の記者発表会が開催されたとのことで、あわせて公式HPがリニューアルオープンされている。
   今まで断片的であった出品作情報がある程度見えてきた。
 
 
ルーヴル美術館の全8部門から110点の肖像芸術が出品。
 
古代オリエント美術部門
古代エジプト美術部門
古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術部門
イスラム美術部門
絵画部門
彫刻部門
美術工芸品部門
素描・版画部門
 
 
 
章立て
 
プロローグ   マスク-肖像の起源
第1章   記憶のための肖像
第2章   権力の顔
第3章   コードとモード
エピローグ   アルチンボルド-肖像の遊びと変容
 
 
 
   個人的に嬉しいのは、アルチンボルド作品の出品!
 
   なんと、独立した章で、ルーヴルが所蔵する「四季」連作4点のうち、《春》と《秋》が出品されるとのこと。
 
 
   アルチンボルドの「四季」連作にはいくつかのバージョンがあって、最も重要なのは、1563年に制作され1569年に皇帝マクシミリアン2世に献上されたウィーン・バージョンである。
  《夏》《冬》はウィーン美術史美が所蔵。《春》はマドリードの王立サン・フェルディナンド美術アカデミー美が所蔵する作品がそれと考えられている。《秋》は消失したと考えられている。
   昨年の国立西洋美のアルチンボルド展では、《春》と《冬》が出品された。
 

   ルーヴルが所蔵する「四季」連作は、1573年に制作されたバージョンである。

   何と言っても、4点全てを一箇所で揃って鑑賞することができる唯一のバージョン。なので、もし来日するならば、一部をルーヴルに残しても落ち着きがよろしくないだろうから、4点揃っての来日!  そんな期待は、さすがに無理だったようだが、2点も来日してくれるとは嬉しいこと。 

   昨年のアルチンボルド展、現在開催中のルドルフ2世の驚異の世界展、本ルーヴル美術館展と、アルチンボルドの重要作品が立て続けに来日してくれるなんて、夢のようなことが起きている。

   ルーヴル・バージョンには、草花の縁取りが描かれているが、これは制作時にはなく、17世紀頃に他の画家によって描き加えられたものとされている。その辺りの筆致の違いも含めてじっくり鑑賞したい。

 


   他にも、ゴヤ《第2代メングラーナ男爵、ルイス・マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像》(←大それた題名だが、犬と一緒のまだ3歳前の少年の肖像画)とか、フランツ・クサファー・メッサーシュミット《性格表現の頭像》とか、楽しみであるし、まだ表に出していない、とんでもない隠し作品も期待してしまう。


   早割チケット(〜3/9まで販売、1,000円)を購入し、開幕を待つ。



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