2007年三鷹市美術ギャラリー、2005年日本橋高島屋、2002年損保ジャパン東郷青児美術館、2000年小田急美術館等。
これまで何度もユトリロ展が開催されています。2007年と2000年には行きました。2005年や2002年もたぶん行ったとは思いますが確かな記憶はありません。
まあ、ユトリロに対してはその程度の思いということです。
2010年も、「すべて一人の個人コレクターの所蔵作品」、「すべて日本初公開の作品としてお楽しみいただきます」とのコピーに負けて、行くこととしました。
約90点の作品が「モンマニーの時代」、「白の時代」、「色彩の時代」と時代にそって並べられています。
確かにいいなと思う作品も多いんですけどね。途中で食傷気味になってきたので、スピードをあげ、ひととおり全作品を見たうえで、一般に評価が高いとされる「白の時代」の作品をじっくり見るという鑑賞方式としました。
見ていて唐突に思ったのが、これがローマだったらなあということ。同時代にローマの風景を専門に描く画家はいなかったのでしょうか。いたけれどもレベルの問題で今は消えたということでしょうか。実は私が知らないだけで、ローマっ子の間では人気の画家がいるのかもしれないなあ。コロー展で見たローマの絵はよかったなあ(時代は少し前ですが)。
アルコール依存症治療のために絵画制作をはじめた。
絵が評価されはじめると、母とユトリロより年下の義父は豊かな生活をしたいがためにユトリロを幽閉し、「貨幣製造機」として絵を量産させ続けた。
50歳を超えて10歳以上年上の女性と結婚したが、状況は大差ない。
等、会場の説明では「不幸な」人生ばかりが強調されていた気がします。
本展の紹介文に、「昨年パリ・ピナコテーク美術館で久しぶりのユトリロ展が開催され連日多くの観客で賑わいました」とあります。
「パリ・ピナコテーク美術館」は初めて聞く名前。
調べると、パリ・マドレーヌ寺院の裏手に2007年に開館した企画展専用の(自前の所蔵作品は持たない)美術館とのこと。開館記念としてロイ・リキテンスタイン展を開催(2007.6-9)、以降もおもしろそうな展覧会を開催しています。
スーチン展(2007.10-2008.3)
マン・レイ展(2008.3-6)
兵馬俑展(2008.4-9)
ルオー展(2008.9-2009.1)
ポロック展(2008.10-2009.2)
ヴァラドンとユトリロ展(2009.3-9)
オランダの黄金時代-レンブラントからフェルメールまで(2009.10-2010.2)
ムンク展(2010.2-8)
「連日多くの観客で賑わいました」って本当?
そこで、「阿修羅展が世界1位!」として日本のマスコミでも紹介されていた「アート・ニューズペーパー」2010年4月号の「2009年の展覧会入場者数ランキング」で確認しました。
パリ・ピナコテーク美術館からは3展。
ポロック展 3,121人 387,000人
ヴァラドンとユトリロ展 1,804人 350,000人
ルオー展 1,680人 215,000人
(前の数字が1日あたりの、後の数字が会期中合計の入場者数。)
ユトリロ展も盛況だったのは事実のようです(HPを見ると幅広い所蔵先から出品作を集めていたようです)。
あと気になったのは、Jean Fabris氏。「ユトリロ作品の道徳的な権利承継者」(正確でないかもしれません)って何?
これは疑問として残ったままです。
これまで何度もユトリロ展が開催されています。2007年と2000年には行きました。2005年や2002年もたぶん行ったとは思いますが確かな記憶はありません。
まあ、ユトリロに対してはその程度の思いということです。
2010年も、「すべて一人の個人コレクターの所蔵作品」、「すべて日本初公開の作品としてお楽しみいただきます」とのコピーに負けて、行くこととしました。
約90点の作品が「モンマニーの時代」、「白の時代」、「色彩の時代」と時代にそって並べられています。
確かにいいなと思う作品も多いんですけどね。途中で食傷気味になってきたので、スピードをあげ、ひととおり全作品を見たうえで、一般に評価が高いとされる「白の時代」の作品をじっくり見るという鑑賞方式としました。
見ていて唐突に思ったのが、これがローマだったらなあということ。同時代にローマの風景を専門に描く画家はいなかったのでしょうか。いたけれどもレベルの問題で今は消えたということでしょうか。実は私が知らないだけで、ローマっ子の間では人気の画家がいるのかもしれないなあ。コロー展で見たローマの絵はよかったなあ(時代は少し前ですが)。
アルコール依存症治療のために絵画制作をはじめた。
絵が評価されはじめると、母とユトリロより年下の義父は豊かな生活をしたいがためにユトリロを幽閉し、「貨幣製造機」として絵を量産させ続けた。
50歳を超えて10歳以上年上の女性と結婚したが、状況は大差ない。
等、会場の説明では「不幸な」人生ばかりが強調されていた気がします。
本展の紹介文に、「昨年パリ・ピナコテーク美術館で久しぶりのユトリロ展が開催され連日多くの観客で賑わいました」とあります。
「パリ・ピナコテーク美術館」は初めて聞く名前。
調べると、パリ・マドレーヌ寺院の裏手に2007年に開館した企画展専用の(自前の所蔵作品は持たない)美術館とのこと。開館記念としてロイ・リキテンスタイン展を開催(2007.6-9)、以降もおもしろそうな展覧会を開催しています。
スーチン展(2007.10-2008.3)
マン・レイ展(2008.3-6)
兵馬俑展(2008.4-9)
ルオー展(2008.9-2009.1)
ポロック展(2008.10-2009.2)
ヴァラドンとユトリロ展(2009.3-9)
オランダの黄金時代-レンブラントからフェルメールまで(2009.10-2010.2)
ムンク展(2010.2-8)
「連日多くの観客で賑わいました」って本当?
そこで、「阿修羅展が世界1位!」として日本のマスコミでも紹介されていた「アート・ニューズペーパー」2010年4月号の「2009年の展覧会入場者数ランキング」で確認しました。
パリ・ピナコテーク美術館からは3展。
ポロック展 3,121人 387,000人
ヴァラドンとユトリロ展 1,804人 350,000人
ルオー展 1,680人 215,000人
(前の数字が1日あたりの、後の数字が会期中合計の入場者数。)
ユトリロ展も盛況だったのは事実のようです(HPを見ると幅広い所蔵先から出品作を集めていたようです)。
あと気になったのは、Jean Fabris氏。「ユトリロ作品の道徳的な権利承継者」(正確でないかもしれません)って何?
これは疑問として残ったままです。