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テート美術館展 光
ターナー、印象派から現代へ
2023年7月12日〜10月2日
国立新美術館
「テート美術館展」を再訪する。
今回も、待ち行列に20分並んでの入場。
前回は、時間の関係で、ROOM1〜3(18世紀末〜19世紀イギリスの画家、印象派の時代、ヴィルヘルム・ハマスホイ)の鑑賞どまりであったので、今回は、ROOM4〜7の現代アート部門を中心に見る。
といいつつ、ROOM3のヴィルヘルム・ハマスホイからスタート。
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)
右《室内、床に映る陽光》1906年
左《室内》1899年
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現代アートは、撮影不可も多い。
以下、撮影可能作品から、印象に残る作品を記載する。
ジュリアン・オピー(1958-)
《雨、足跡、サイレン》 画像左
《トラック、鳥、風》 画像なし
《声、足跡、電話》 画像右
2000年
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イギリスの作家オピーによる「8つの風景」シリーズのうちの3点が出品。
展示室内解説によると、
・コンピュータを用いて描画し、実際の風景を単純化している。
・作品名に示される3つの言葉は、オピーがイメージの元となった場所に居合わせたときに耳にした音だという。
これは面白い。
風景は、その辺りのなんてことのない風景っぽい。
作品名の3つの言葉には、詩情をぶち壊す人工的なうるさい音が含まれる。
それらを組み合わせることにより、鑑賞者は、一見静かそうな風景から、それぞれの記憶に基づく独自の音を聞くことになる。
本展の現代アートでは、一番のお気に入り。
リズ・ローズ(1942-)
《光の音楽》
1975年、25分間の映像
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部屋の中に入り、プロジェクターに照らされて壁に映る自分たちのシルエットの変化を楽しむアート。
これは楽しい。
仕組みにクセがあるらしく、映る形こそ素直だが、映る位置や映る大きさが思い通りにならない。位置的に思わぬ人に遮られたり、位置的に思わぬ人が大きく映り自分は小さかったり映らなかったりする。と思っていたら、変化する。
ある程度人がいるほうが楽しめる。画像の一面のほか、対面にもう一面ある。
ペー・ホワイト(1963-)
《ぶら下がったかけら》
2004年、紙・糸
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よく分からない。作品に動きはない。
「かけら」を見るべきか、その影を見るべきか、ぶら下げる「糸」を見るべきか。見る位置を変えると「糸」の見え方が変わってくるのは確かだが。
以上3選。
なお、記事の見出し画像は、3選からは漏れたけれども、イギリスの女性画家ブリジット・ライリー(1931-)の《ナタラージャ》1993年 である。
私的には、ウィリアム・ブレイク2点と、ジョン・マーティンの大型スペクタル作品1点と、ヴィルヘルム・ハマスホイの室内画2点を見た展覧会として記憶に残ることとなりそう。
【その他】
ジョン・マーティン1点(正面)と、印象派の時代部門から2点の画像を。
ジョン・マーティン(1789-1854)
《ポンペイとヘルクラネウムの崩壊》
1822年、161.6×253cm
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クロード・モネ(1840-1926)
《エプト川のポプラ並木》
1891年、92.4×73.7cm
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モネも良かった。
ジョン・ブレット(1831-1902)
《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》
1871年、106×212.7cm
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初めて名を知るイギリスの画家。本展の推し作品の一つ。