アート オブ ブルガリ
130年にわたるイタリアの美の至宝
2015年9月8日~11月29日
東京国立博物館
東京国立博物館での開催でなければ、訪問することはないだろう展覧会。
1884年、ローマのシスティーナ通りにて創業したブルガリ。
様々な影響を与え続けたデザインの変遷を時代ごとにご紹介
創業者ファミリーが手がけた銀の装飾品(1884年)から、アールデコ様式(1920年代)、映画俳優が身に着けたジュエリーなど、現代に至る変遷をたどります。
導入部。ローマ・パンテオンのシルバー製レプリカが置かれたエントランス。天井のドームを見上げると、プロジェクションマッピングにより、万華鏡のような景色が展開。次に進むと、創業者デザインのジュエリーをまとったエピルス(創業者の出身地、ギリシャの地方名)の民族衣装。
アンディ・ウォーホルに「僕にとって、ブルガリの店に行くのは最高のコンテンポラリーアート展に行くようなもの」と言わしめるほど革新的なものでした。
とあるので、奇抜、というか、変化球的な展示もあるかと想像していたが、導入部以降は、直球展示、デザインの変遷一本の正統派展示である。
「セルペンティ」(蛇)や「トレンブラン」(花や葉型、揺れる・震える)など、きれいだな、と相応に楽しんではいる。
ただ、こんな感じのキャプションが続くと、辛い。この世界はこんなもの?
東京で開催される回顧展のために制作されたネックレスです。ディーヴァを象徴するシグネチャーである扇型ペンダントは、パワーと長寿のシンボルとして日本人の愛する樹木・銀杏の葉を思わせることから、日本への敬意と完璧に同調します。
キャプション画像に登場する女優さんたちは本当に綺麗。日本からは宮沢りえさんが選ばれている。