東京でカラヴァッジョ 日記

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コートールド基金により国の所蔵となったフランス印象派・ポスト印象派作品

2019年10月07日 | 展覧会(西洋美術)
コートールド美術館展   魅惑の印象派
2019年9月10日〜12月15日
東京都美術館
 
 
   サミュエル・コートールド(1876-1947)は、1921年にコートールド有限会社の会長に就任し、その翌年からフランスの印象派・ポスト印象派作品の蒐集を始める。蒐集は、1923〜29年に集中的に行われる。妻エリザベスが亡くなる1931年で蒐集は中断する。
 
   この個人コレクションを充実させる一方で、コートールドは、フランスの印象派・ポスト印象派の作品が高く評価されていなかったイギリスの状況を憂い、国の美術館に作品購入のため、5万ポンドを提供し、基金を創設する。このコートールド基金を通じて、1923年8月から1927年5月にかけて22点の作品が購入され、国の所蔵となる。
 
   その22点とはどんな作品であろうか。
   19点が確認できた。
   以下、19点の一覧。
   ★印は、2020年に開催の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」に出品予定の作品を示す。
 

マネ:1点
《カフェ・コンセールの一隅》
 
 
ドガ:4点
《バレエの踊り子》★
《フェルナンド・サーカスのララ嬢》
《少年たちを挑発するスパルタの少女たち》
《エレーナ・カラファの肖像》
 
 
 
 
ルノワール:1点
《劇場にて(初めてのお出かけ)》★
 
 
モネ:1点
《トゥルーヴィルの浜辺》
 
 
セザンヌ:2点
《プロヴァンスの丘》★
《自画像》

 
ピサロ:1点
《夜のモンマルトル大通り》
 

シスレー:1点
《マルリー・ル・ロワの水広場》
 

ゴッホ:4点

《ひまわり》★
《ゴッホの椅子》
《サン・ポール病院の庭の草地
《糸杉のある麦畑》

 
 
ロートレック:1点
《庭に座る女性》
 
 
スーラ:1点
《アニエールの水浴》
 
 
ボナール:1点
《テーブル》


ユトリロ:1点
《テルトル広場》
 
 
   ゴーガンが見あたらない。
   あと3点は誰の作品でどこにあるのだろう。
   いずれにせよ、凄い作品群。


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