円山応挙
重文《波濤図》
1788年
京都府・金剛寺蔵
京都府亀岡市にある金剛寺は、円山応挙と所縁が深いことから「応挙寺」とも呼ばれる。
応挙は、1733年、この地の農家の次男として生まれる。幼少時期に金剛寺で小僧生活を送る。京に出て画家として大成し、1788年、56歳のとき両親の追善供養と幼少時代の感謝を込め、本堂全面の襖と壁面57面に「山水図」「波濤図」「群仙図」を描き寄進する。
掛軸に改装。重要文化財に指定。「山水図」「波濤図」は、東京国立博物館に寄託、「群仙図」は寺の収蔵庫に保管。
本堂前面の三室32襖に描かれた「波濤図」。
今回、本館7室に5幅が展示されている。12/17まで。
5ではなく、32襖に囲まれるとしたら、結構な迫力がありそう。
運慶展が閉幕した次の週の土曜日の夜間開館時、20時過ぎに訪問する。
誰も人がいないのではないか、とも思っていたが、本館を歩く限りは、各展示室に必ず数人ずつの鑑賞者がいる。さすが東京国立博物館総合文化展。
少しでもお役にたてたのであれば嬉しく思います。
引き続きよろしくお願いいたします。