東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展 2024(台東区谷中・全生庵)

2024年08月16日 | 展覧会(日本美術)
三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展
2024年8月1日〜8月31日
全生庵(台東区谷中)
 
 
   毎年8月の1ヶ月間開催される全生庵の三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展に行く。
 
   2020年以来4年ぶり9度目の訪問。
 
   全生庵が所蔵する圓朝コレクションの幽霊画は、従来からの50幅と2017年に発見された鏑木清方の幽霊画とあわせ、計51幅。
 
 今年は、そのうち31幅が展示。
 加えて、柳や小さん師匠寄贈の伊藤晴雨作の幽霊画5幅が展示される。
 
 今回の訪問は、週末の午後、日差しが痛いほどの暑い日。
 展示室内は、混雑に至ることはないが、訪れる人が絶えることもなく、常時数組が鑑賞しているような状況。
 
 
 今回特に見た幽霊画3選。
 その顔を至近距離でじっくり眺めた作品。
 
谷文中《燭台と幽霊》
 顔色が土気色
歌川広重《瞽女の幽霊》
 首の長さ
勝文斎《母子幽霊図》
 母幽霊の顔の白さ
 
 
 全生庵での幽霊画鑑賞と言えば、床のミシミシ音、および、エアコンの大きな音と強い風がつきもの、という印象があった。
 
 エアコンはフル稼働しても、展示室全体に行き渡らず、エアコン近くで強い風を浴びるか離れたところで暑さを感じるか、とか、エアコン近くの幽霊画はエアコンの風で揺れている、とか。
 
 しかしそれは昔のことのようで、今回も2020年と同様、床の音もエアコンの音と風も気にならないし、展示室内はどこも涼しくて快適に感じる。
 
 
【2024年の展示作品】
『幽霊名画集-全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション』(ちくま学芸文庫)の図版番号による。
 
1、4、5、7、9
11、12、13、14、15、17、20
22、24、25、26、28、29、30
31、32、33、35、38、39、40
41、44、46、50
鏑木清方
 
【参考:2020年の展示作品】
1、3、6、7、8、10
11、13、16、18、19、20
21、22、23、25、26、27、29、30
32、33、34、37
41、43、44、45、47、48、50
鏑木清方
 
 4年空いているので参考にならないが、被っているのは16点、被っていないのが15点。
 
 
 2024年も、2020年と同様、拝観志納金は500円で、うちわが漏れなく配布されている。
 表面は同じ、裏面は全生庵のURLが変わっている。
 
 帰りは、谷中銀座を通って、千駄木駅に戻る。
 炎天下でも、人気のかき氷屋さんには大行列ができている。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。