日経おとなのOFFの2018年1月号「2018年絶対に見逃せない美術展」を眺める。
西洋美術、日本美術とも楽しみな展覧会が多数掲載されている。
東京に住んでいると、それら展覧会に時間的にも金銭的にも小さい負担でアクセスできる。実に恵まれた環境である。
しかし、なかには首都圏・その近郊では開催されない展覧会もある。
そこで、 2018年絶対に見逃せない、首都圏では開催されない展覧会、私的3選。
【その1】
糸のみほとけ
国宝綴織當麻曼荼羅と繍仏
2018年7月14日〜8月26日
奈良国立博物館
刺繍や綴織による「糸」の仏の像の展覧会。修理が完成した《綴織當麻曼荼羅》など国宝3点が出品されるという。この分野に疎いが、面白そう。
【その2】
名古屋ボストン美術館最終展
ハピネス
明日の幸せを求めて
2018年7月24日〜10月8日
名古屋ボストン美術館
1999年に開館した名古屋ボストン美術館は、2018年10月に閉館する。その最後の展覧会。
何の展覧会か全く分からない展覧会名であるが、修復されたばかりで日本初来日の曽我蕭白《琴棋書画図》や、西洋画・浮世絵など「これまでの展覧会で名古屋にやって来た懐かしい作品」、多種多様な出品となるらしい。名古屋ボストン美術館には一度も行ったことがないが、曽我蕭白をお目当てに行ってみようか。
【その3】
池大雅
天衣無縫の旅の画家
2018年4月7日〜5月20日
京都国立博物館
その名は認識すれど、これまで特段関心を持ったことがない画家。せっかくの大回顧展、新たな出会いを期待して訪問してもよいかも。
【その他首都圏で開催されない展覧会】
江戸の戯画
鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで
2018年4月17日〜6月10日
大阪市立美術館
国宝 春日大社のすべて
2018年4月14日〜6月10日
奈良国立博物館
東大寺と東北
復興を支えた人々の祈り
2018年4月28日〜6月24日
東北歴史博物館(宮城県多賀城市)
京のかたな
匠のわざと雅のこころ
2018年9月29日〜 11月25日
京都国立博物館
年間の展覧会情報は、これまで「日経おとなのOFF」1月号と「美術の窓」2月号で確認していたが、同じような企画を行う雑誌が増えてきた印象。それだけ売れると見込んでいるのかなあ。芸術新潮2017年12月号も「これだけは見ておきたい」と題して2018年の展覧会紹介を全面特集するとは、これから毎年12月号はそうなるのかなあ。