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少子化の日本なのに、なぜ大学を増やすのか

第一次ベビーブーム(昭和22年から24年)は団塊の世代と言われ、年間296万人も生まれた年も有る、この世代が18年後に大学を目指すだろうと大学数の増加がみられた、筆者はこの時代の生まれだから高校入試から一応大学まで行かせると親は考えていた、本人には余り自覚がなく精々専門学校でも良いかなと、気楽に考えていたから部活の方が忙しかった、クラスで大学進学までしたのは半数に満たなかった、が生徒の塊が有るから比較的有名校には競争率が有ったと記憶している。

この時代の親から生まれた第二次ベビーブーム(昭和46年から49年)が有り、平均209万人が生まれていた、しかし以降減少が続き平成29年には100万人を切り94万人となる、昨年には86万人に減少してしまった。
これでは日本の活力も減るのは明らかで、企業にも元気印がない会社が多くなる、日本は欧米から比べると小、零細企業が多く、極めて生産性が低い会社群が多い。

大学数は人口減(1992年から)に反して増加傾向に有って2019年度には国立86校、公立93校、私立609校も有る、減少が始まった年から現在まで280校も増やしたのはかなり異常事態と捉える、授業料は増加しているが増やした大学への補助金は膨大となる、国民の税金が投入されるから無関心ではいられない。

幸に国立大学数は増やしていないが、問題なのは公立大学で各自治体が設置し運営もしている、原資は地方交付税からでそこに暮らす国民の直接的な負担は無いが全体からすれば負担は生じる、問題なのは私立大学の定員割れが起こっていて(約3割)、当然赤字経営の大学も有り(約4割)、これは明らかに日本の少子化が原因なのに無駄に大学を増やしたり、私立大学の吸収合併で公立化が行われている、子供を地元に置きたい、就職口もないのに期待ばかりで地元議員の国への働きで増やしたのは間違いない。
当然大学の質は落ちる、受験すれば成績を無視して入学させたりしている、多くの地方大学では外人留学生を受け入れて定員確保している、田舎だからアルバイト先も十分でなく、都会にサテライトキャンパスと言う名目の施設が有る、留学生の多くはここに入学する、勉強よりアルバイトで生計を立てるのが目的だから彼らの質はさらに低い、大学院なんかに入れるレベルでないのに不正な手段で地元での卒業証明を得て入学する院生も多いと聞く。

国内で増やした大学の許可は文部科学省に責任有るが、そこにはドロドロとした人間関係で生まれた大学も有る、卒業したって希望する企業には入社出来ないのは始めから分かっている事で、これは親の責任でも有る、大変不本意な大学が存在しているのは日本の「恥」だがこれを平気と思っている人も多い、企業で中年となって将来の展望が持てない人が客員教授と言う意味のない肩書を貰い職を得ている人はいるのは事実、大学の見直しを早急に取り組まないと時間だけが経過するだけで日本に於いて何のメリットもない、廃止目標3割は実現させて欲しい、意味のない留学生制度も廃止する、今ハッキリしているのは大学は勉強する場ではなくなっている、勉強だけなら田舎が良いがアルバイト先がないとか遊べる場が無い等の理由で学生が集まらない、よって東京でも郊外にキャンパスを移転したが都心を好む学生ばかりで都心回帰が起こっている、日本の不思議なのか理解不能な現象が起きていると思っている。

今回のCOVID-19(新型コロナウイルス)でリモート授業も増えるだろう、社会は激変する可能性が大で、大学教育もより大きな競争が起こりそれがチャンスと捉えれば有利になり、反して滅びていく大学も有る。

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