マイクロソフトは最近AIの進化版をアナウンスした、これに依り他社を引き離す戦略が見えて来る。自立型のAI機能を構築可能なサービスで「コパイロットスタジオ」と言う、現在は一部のユーザー試験的に提供しているが、来月からは同社のサ-ビスを利用する企業全体に拡大する。これはマイクロソフトだけが試みている訳ではなく、幾つかのハイテク企業も機能開発を競っている。ベンチャー企業が開発している例も有り、投資が集っている。
開発型企業はその規模に依り単一なサービスを提供するだけでなく、関連する周辺の技術も取り込んでいる場合が有り、この点で取り組みが早かった分、想定できる業務に合わせて10種類の自立型AIも用意している。
マイクロソフトの戦略的なAI開発は他社を圧倒している、資金力が有る企業はソフト開発だけでなく、専用半導体まで製造して居るから巨額を投資している、これらの状況が有るからエヌピデアの業績が、またアップルの時価総額を超えて1位に成ったりしている、競争社会だから各種サービスの提供だけでは収益の確保が簡単ではない、体力勝負的な部分は有る、ユーザーに使ってもらうにはコストカットは重要で、マイクロのサ-ビスを使えばコストで優位に立てる筈だと、確信をもっている様子だ。
実は人工知能でノーベル賞の物理学賞が貰えたのは、日本人の知恵も関与しているらしい、30年から40年位前に日本でも人工知能がブームになった時代が有る、今の若い人が生まれても居ない時代だから知らなくて当然だがその時代のコンピュータ(ハード)の処理能力は劣っていた、が日本はハードを造れる会社が有った、NECや富士通だ、それも今や中国に委託生産されている、時代のスピードや技術開発に遅れが有ったからで、人工知能が再び脚光を浴びるとは思っていなかった一人だ。
企業向けに講習会を開催していたから数回このテーマを取り上げた、UCLAでのAI会議にも出席して、そのテキストは今でも持っている。
AIはLLMと言う言語処理が主な技術で、当時から自然言語処理を研究していた人が人工知能として研究していた、がハードの処理能力は低く、言語処理にはパソコンレベルでは難しかった。紆余曲折が有って数年も経たずに日本の表舞台からは消えてしまったが、海外にはめげずに研究していた人が居たから、今日の再ブームに繋がったと思うのだ。
2022年末に生成AIなる言葉が出て来た、これがオープンAIとしてだけなら大きなインパクトはないが、マイクロソフトが1兆円もの巨額を投資するなら、これはインパクトが有る、マスコミが飛び付き1ヵ月もしない内に生成AIがキーワードとなった。
今後はどうなるかは予想でなく、現実での利用が本格化する、これに乗り遅れたら、人手不足どころではない、業務の遅れや適切な問題解決に危機的状況が生まれる、先ずは業務の見直しが必要で、どうしても人間が関わらないと行けない部分にはAIは使わないとしても、十分使えるだろうと思われる部分の洗い出しは必要だ、これにより人手不足が確実に訪れるのを、配置転換が出来たりして、業務効率が上がる事は確実に言える。
現に日本は生産性が悪いとか言われている、機械等に置き換えが難しいと言われた事が女性でも出来るようになった、とか問い合わせで女性が行なっていた事がAIロボットで可能になる等は多い、金融系は問い合わせが多い部署でコールセンターまで持っているのは当たり前だが、これをAIが行う事は今や当たり前だ。社内文書や見積もり業務でのコピーや配送は多い、その為に女性社員がいるようなものだ、これらを細かく検討すれば、人手不足が解消されるかもしれない。
幾つかの解説、GPTとはgenerative pre-trained Transformerの事で頭にchatが付くので、対話しながら生成をAIの助けを借りて行う事です。
これには大規模な言語モジュールが策定されているので、そのモジュールは英語で書かれているが、これを多くの言語に瞬時に翻訳する、その言語数は当初1.2億のパラメーター数で有ったのが、次々にバージョンアップされていて、現在は兆個に達しているのも有る。
プロンプト、これはAI指示する表現の事で、簡潔に言葉がダブらない様に入力する必要が有る、従来の検索エンジンとは大きく異なり複数個の支持を的確に理解して検索し、余り時間を掛けないで(瞬時に)答えてくれるので、これを使い出すと従来の検索はしなくなる。