独立財政機関 IFI=Independent Fiscal Institutionとい機関がOECD(経済協力開発機構)加盟国36か国中で28か国が設置済みです。
しかしGDPで世界3位と言いながら、日本は設置されていません。
世界一の借金国だから気が引けて設置されてないのか一応、2013年6月に超党派議員が設置すべきと提言し、2016年9月にはIMFの報告書でも日本は設置せよと提言している。早い国は1962年のデンマークで、多くの国はリーマンショック後には設立している、2010年が設立のピークとなっている。
予算に占める国債費は1960年度に0.03%、1970年度は0.3%と10倍となる、1980年度は5.5%で18倍の増加、1990年度は14.3%で2.6倍の増加、2000年度は21.4%で1.5倍増加と最近は10年毎の倍率は低いがベースが大きいので金額的には天文学的な数字に膨れ上がっている。
IMFの推計によると、GDP比は日本が237.7%、世界の警察を自認する米国は106.2%で3位、日本より経済規模の少ないイタリアは深刻で133.2%と2位。
100%を超えているのはこの3か国だが多くの国の財政は極めて悪い。
日本は円での赤字国債の発行だから他国よりは心配が少ないと言う意見が、今の菅内閣のアドバイザーに居るのが気になる。
IFIは選挙で選ばれるものでない専門的な集団で構成され、政治的独立性を有し、非党派の公的機関で、財政運営に対する客観性を担保する。
少ないのは10名位で運営、多いのがアメリカで100名前後が関わっているから事務局に掛かる経費は大したこと無い。
経済同友会は、これを参議院に設置したらと2019年11月に提言した。
今年はコロナで大幅な財政出動させたから、設置の機運は高まっている、非営利組織の「国際予算パートナーシップ」が公開する財政透明性指数は日本がG7国の中で最低です。2020年度の歳出は160兆円規模に膨らむ予定。
日本には特別会計と言う二つ目の財布が有る、これが額も多く霞が関の天下り先が関与し、政治家も深く関わっている、予算を付けたらこれを消化する、のは止めて再検討やゼロベースからやり直す等予算の有り方に民間がチェック機能として監視が出来ないかと常に思っている、いよいよ日本沈没となるか。
国民は無頓着ではいられない、政府や霞が関公務員を監視の対象から外すな。