最近新聞上で太陽光モジュールの徹去に関して記事が有ったので、その補足と言うか補助金制度は以前から有った事に関しては触れられていない事について述べたいと思う、確かにFIT(固定での買い取り制度)が開始されたのは2012年からだが、この以前から補助金と言う形で、特に戸建て住宅の屋根に設置は開始されていた、当時間接的にこの分野に関与していた時期が有ったので、記憶が定かでないが、補助金の支払いは1993年頃に開始されていた、当時は住宅の屋根が設置の目的で有ったので期間と1kw当たりの料金も経験値が無い状態で、簡単に変更が有ったと記憶している。
国の補助と各自治体の補助が有ったので、設置する側には大変美味しい話で有った。当初はモジュールと言う言い方で会社用のパンフレットには書いて有ったが、途中からパネルになった。モジュールだと専門的だから簡単なパネルにしただろうと思うが、この点では日本はいい加減な事が有る、普通の2階建ての賃貸物件はアパートと一般的に言われているが、鉄筋コンクリートの建物が多くなると、マンションに変わった、フランス語なのか英語かは知らないが、言葉の使い方で外来語の意味からして、何でもマンションと言うのは止めて欲しい、本来のマンションの意味は大変な豪邸を指す言葉だから、日本の貧弱な建物をマンションと欧米人に言う時に大変恥ずかしいのだ、マンションと言うなら今や東南アジアでは一般用でもプールが有り、ジムも有る、そして小さなコンビニも有るのが普通で、これはコンドミニアムが普通は使われていて、これが英語的に言うなら正解な言葉だ、と言う認識を持って言葉を選んで欲しい。
話が逸れたが、パネルとは言わないでモジュールが正解の単語です。まだ普及しない頃に補助金の期間(10年が戸建て)が終了したらモジュールをそのまま設置でも良く、取り外しは必要ないが、家を売る時とかには撤去が必要になる場合が有る、当時撤去に関しては、その問題点を指摘する人は居なかった、メーカー側は当然知って居ただろうが話がややこしくなるので言わないとしていただろうと、想像する業界団体も言わなかったと記憶している。 これが昨今崖崩れとか洪水で流される、台風で飛ばされる、近所でガラスの反射で困るとかの問題が噴出する、ネガティブな話に業界でも考えていなかった節が有るのだ、何より事業用に不動産業者が参入して、安いモジュールに眼を付けて安かろう悪かろうの中国製を買い入れての商売が盛んになったり、モジュールの設置も疎かな業者現れたりしたので、筆者はこの業界を去った経験者だ。
記事には個人住宅の設置の件と事業用との区別で書いて無いが、正確には料金や期間等にも触れないと不味い、何れにしても経験値が無い状態での様々な問題をクリアーにしていかないと、エネルギーを輸入に頼っている日本は、太陽光を無料で使えるのを個人にも分かりやすく解説は必要だ、そして今日本の大学発のフイルム状から電気を起こせる製品が、幾つかの会社で取り組んでいる、随分前から商品化の話は有った様だが、当初は発電効率が低い問題点が有ったが今はアップしている、張るタイプだから形状に影響されないのが利点だし、価格も安いのが喜ばしい、しかし中国の会社もライセンスを受けているので彼らが安く売り出すだろう、これも日本企業が当初から注目だけしかしなかったので、中国が本格的に取り組んだ様だ、またモジュールのように価格破壊が、メーカーとなる日本企業は価格で追い越されるかもしれない、技術は先行するが、ビジネスで遅れる傾向に有る日本は、この点で勝負して欲しい。
補助の期間と価格変更が頻繁に有った、早いもの勝ちとならない様に最初からよく検討して、価格設定して欲しいのだ、予測だけでは、先々に不安が有るので、日本の欠点を何かでカバーするとかの仕組みやアイデアを出して欲しい、日本人はmade in Japanを好む性質が有るから、確かな製品と品質、そして価格設定を明確にしなければならない。 いまさらと言う感じだが、撤去費用でとんずらする業者は出て来る、発想が真面目な業者だけでは無いので、これからトラブルが多発するだろう、こんな事20年近く前から心配だと思って居たが、そのころ撤去費用の事など殆どの販売会社と設置した個人には話題にも成らなかった記憶が有る。危険物資が含まれている可能性が有るので、真剣な議論が必要だ。 大型メガソーラーが幾つも有る、撤去に億円単位は有るだろう、ユーザーが負担するのか、販社かメーカーの負担、いずれにしても額が大きくなるから言った言わないで喧嘩腰になるだろう。