Aruのよもやまつれづれ日記

「はつかり」が1日限定で復活

東北初の特急として1982年まで上野と青森を結んでいた「はつかり」が1日限定で復活し、16日夜、青森駅に帰ってきた。昨年も八戸―青森間を1日だけ走ったが、今回は現役時代と同じ上野駅から出発し、新幹線よりも3倍以上の時間をかけた旅。懐かしい雄姿を熱心な鉄道ファンが歓迎した。

 午前8時57分。「はつかり」のヘッドマークをつけた車両583系が上野駅の13番線に入線すると、多くの鉄道ファンがカメラを向けた。

 東京都台東区の近藤重樹さん(62)は孫の乃裕(だいすけ)君(9)と「はつかり」に乗り込んだ。2人ともはつかりに乗るのは初めて。乃裕君は「ドキドキしている。景色をゆっくりと楽しみたい」と笑顔を見せていた。青森到着後は津軽鉄道やリゾートしらかみに乗る予定だという。

 約50年前、仕事で上野駅から仙台駅まで「はつかり」を利用したことがある千葉県松戸市の高沼恒夫さん(74)は「はつかり」を見ながら、「新幹線が開業して短時間で行けるのもいいけど、長く乗るのもいいじゃない」と話していた。

 「はつかり」は1958年に常磐線経由の客車特急として登場。電車化された68年には上野―青森を約8時間半で結んでいた。その後、東北新幹線の開業に伴い、運転区間が盛岡以北に変更されたが、東北新幹線が八戸まで延伸された2002年に廃止された。

 今もファンの中で「はつかり」の名前への思いは強い。新型のE5系の愛称が、公募で1位になった「はつかり」を抑えて「はやぶさ」に決まった際、朝日新聞の声の欄に「東北の風土や文化、人々の気質を『はつかり』はとてもよく表している。なんとか復活してもらえないか」という女性会社員の話が載った。

 上野駅を午前9時10分に出発した「はつかり」は予定時間の午後8時40分ごろ、青森駅の1番ホームに滑り込んだ。熱心な鉄道ファンが出迎えるなか、妻とともに11時間半の旅を終えた千葉県船橋市の会社員、元木亮さん(33)は「はつかりに乗るのも青森に来るのも初めて。周囲の景色も楽しめ、あっという間に着いた」と満足そうだった。(朝日新聞 有近隆史、鈴木友里子)

コメント一覧

Aru
なやましいですね
L特急が廃止、急行も廃止、スーパー隠岐は特急ですが、本数が少ない。岩国から各停で山口に向ったときは気絶しそうに時間が掛かりました。採算面もあるのでしょうけど、低コストで運用できる車両の登場が今後の地方交通の再生には不可欠ですね。
Q組@山口
時代の流れなんでしょうが
 ブルトレが廃止されたため、山口県の山陽線には特急がありません。新幹線が開通したときから、いずれそういう時期が来ることになっていたのでしょうが、鹿児島線や東北線からも特急がいずれ消えるんでしょう。
 私の住んでいる山口市では、昨日、今日と、一般客車をSLのC57とC56がはさむように連結されたちょっと変わった運転がされていました。
子供は当然、喜びますが、その後、振り子式の特急おきが100kmで通り過ぎるのを見て、またまた歓声を上げます。
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