サブマリン現象とは、シートベルトが骨盤にかかっておらず、事故の衝撃で体が前に押し出され、内臓を圧迫して死に至る現象のこと。車メーカーによってはこのサブマリン現象を防ぐためにわざとシート内部に凹凸をつけて体が前へずり出さないような工夫がされている場合もある。私の知る限りでは、BMWやVOLVO、ホンダやSUBARU等がそうしたシートを採用している(アンチサブマリンシートと呼ばれます)。
さて、表題についてですが、子供の場合はこれが特に深刻です。なぜかといえば骨盤自体が小さいため低位置でシートベルトをしっかりと掛けることが難しいからです。近年日本でもチャイルドシートの安全基準が作成されましたが、それまではめちゃくちゃな状態。かえって殺してしまうチャイルドシートやベビーシートがまかり通っていたのです。
そこで私の取った自衛策は輸入品ECE基準を満たしているものを購入するということでした。ヨーロッパではチャイルドシートの衝突試験が義務付けられており、それを通過したシートにはECEという記号が与えられます。
レーマー、マキシコシあたりがメジャー。あとは、欧州車の純正オプションを買い求めるという方法もあります。(大体は専業メーカーのOEM)
私の場合は、今の次男はタカタ、長男はレーマーを使用しています。
今でもチャイルドシートを装着しないで平気な親が多いですが、あれもどうかと思います。もちろん事故を起こさないつもりでのことでしょうけど、ちょっと無責任ではないかと思います。中には人間エアバッグにして抱いてステアリングを握る親すら見かけます。もっと取り締まりを強化したほうが良いのではないかと思いますね。あるいは、チャイルドシートを装着していなかった場合は搭乗者障害が出ないとかね、何らかの歯止めが必要でしょう。
P.S.多くのミニバンで後席シートの中央が二点式シートベルトなのは納得が行かないですね。家族のための車といいつつ安全装備をおろそかにするとはどういうことかと、、、本末転倒だと思います。
P.S.2.トヨタはエスティマをヨーロッパで売るときは運転席と同じ形状のシートを6つ並べて(2-2-2)全席三点シートベルトで売ってます。こういうところがメーカーとして信頼できないんだよなぁ。。。。