お寺のお葬式

親戚のお寺で不幸があり、お葬式が行われた。
多くの方が、弔問に見えた。お寺の住職の息子さんたちもお坊さんの資格があり、3人が並んで、お経を唱えておられた。無くなられた元住職の方も、喜んでおられる気がした。
招待されたお坊さんは30名と、聞いている。
こんなに立派なお葬式は、私の経験では、初めてだった。本堂に響きわたるお経は、感動した。出席できたことが、まずは、良かった。
お葬式の間、亡くなった方の思い出がいくつもよぎった。

年に、一度、地蔵盆で出会うと、必ず、私の仕事のことを聞いてくれた。さらに、子供たちの学校の様子。おこずかいも必ず、もらっていた。後は、ご自分の体調のはなし、さらに、趣味の盆栽のお世話について聞いた。ワシが、死んだら、この盆栽は捨てられる。かもしれない。懐かしいな。お経の間も泣けてきた。会えないことが、悲しい。

この世にいない事が、寂しい。病院のベッドでも、会えるだけで、幸せだ。もう、話を聞くことが出来ないと、思うと、なんとも言えない空虚な思いがある。

義父の介護を約5カ月して、見送ったときに、何で、私を残して死んでしまったのか？私の今の家族で唯一の味方は、もういない。義父の存在は、大きかった。町で、義父よりも年寄りが歩いていたら、泣けてきた。早すぎる別れに、あれこれ、後悔ばかりが、思いついた。

盆栽を、少しでも育てたい。水は、必ずあげたい。本読んで、盆栽の勉強もしたい。何でも、勉強になる。いつか、あの世で、報告する日まで頑張ろう。