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良くなった紅白歌合戦

2024-01-01 07:13:11 | 日記
今回の紅白歌合戦は、従来の悪いところが大幅に改善され、スターが集うとても素晴らしい番組になっていた。全部見て良かったと思えた。

近年、不人気が囁かれていたが、元々売れっ子の歌手を集め放題の、ポテンシャルが高い番組だ。ちょっとした意識の変化で良くなるのは当たり前と言えるかもしれない。

今回、冗長な演習のカットによって、番組のテンポと密度が大きく上昇していた。
旧来、紅白では、大河や朝ドラ、他番組のキャラの出演等、歌に関係の無い長時間の演出が盛り込まれていた。その演出が面白ければともかく、まったくこなれていないうえに、番組の流れにも合致していなかった。
後半の大物歌手への過大なリスペクトも、かえって視聴者を醒めさせていた。舞台等、曲の演出ならいくら豪華でも良いが、さあ歌うぞ、歌ってもらいますよ、を長時間やられると、その歌手のファン以外は辟易としてしまう。

今回の紅白はその冗長な部分をバッサリ切り、スムーズな曲紹介からの歌唱シーンが続き、CMが無いのでそれが途切れず、まさに歌合戦という構成だった。
曲の好き嫌いはあっても、スターそろい踏みの豪華なできあがりだった。

シーンごとで良かったのは、YOASOBIのアイドルが良かった。番組出演のアイドルがそろってダンスをする演出は、まさにアイドル、まさに紅白だった。ツアー等で着ていた白ではない、黒い衣装も、華やかなアイドル達の中で映えていた。
元々好きなせいもあるが櫻坂も良かった。ダンスの演出に、他にないストーリー性と集団で踊る必然性を持っているグループだと思う。もっと全体が見える撮り方をして欲しかったとも思った。
中継先のステージもユーモアがあったり、豪華だったりで良かった。余談だが、アルコ&ピースが出ていて笑ってしまった。(彼等は、弓木奈於(乃木坂)とやっているラジオ番組で、弓木から紅白のプロデューサーに、二人を紅白に出すよう話を通してくれと無茶振りしていた

悪い点としては、第一に有吉の司会があまり良くなかった。話を広げたり、自分でおどけたりが足りない気がした。反面、橋本環奈は声が聞きやすく、進行が上手いと感じた。
第ゼロ感は好きな、聞きたかった曲なのだが、ライブバージョンになってしつこく感じた。映画音源のような、軽妙な歌い方の方が良いのではないかと思った。
K-POPの多さはやや偏りを感じた。おそらくジャニーズの穴埋めに男性グループを増やしたので、よりそう感じたのかもしれない。ただ普段K-POPを聴かないので、newjeansのdittoのサビ等、ところどころ印象的な旋律が聴けたのは良かった。

全体として、冒頭で述べたとおり良い出来だった。