
11月2日(火)神奈川県大磯町で、81歳の夫が足の不自由な車椅子生活の妻(79)を海に突き落とし、妻が亡くなったという痛ましい事件がありました。
警察の取調べに対し81歳の夫は「妻の介護に疲れた」と供述しているそうです。
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“介護疲れ”で79歳妻殺害疑いの夫 事件前に妻の施設入所検討
夫は、脳の病気で車椅子生活になった妻を40年もの間、施設の送迎など献身的に介護していたそうです。本当に胸が苦しく詰まるような事件ですね。お亡くなりになった奥様のご冥福をお祈りします。
海に突き落とされる妻の恐怖、その妻を突き落とす夫、妻は何を思い、夫は何を思ったのでしょう。
海に落ちる瞬間、妻は「長い間ありがとう」と思ったかも知れません。そして、背中を押す夫は「すまん、ごめんな」と心の中で泣いていたかもしれません。そして妻は被害者、夫は加害者となり、容疑者と呼ばれます。あぁ!!
不謹慎ながら、翁はそんなことを勝手に想像しています。
もちろん誰でもあれ、人を殺めてはいけません。そんなこと重々分かってはいますが、つくづく今の世の不条理さを感じる事件です。
高齢化率が29.1%とほぼ3人に一人は高齢者といわれる今の時代。
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高齢者世帯のどこででもに同じようなことが起きると思います。文章を書いている私自身、そしてこのブログをご覧になっている皆さま、決して他人事ではありません。
いわゆる団塊の世代が後期高齢者になった日本、老老介護はもはや当たり前、これからさらに増えるでしょう。
そして幼い頃から家族を介護をしなくてはいけないヤングケアラーの存在、どうしたらいいのか翁にはわかりません。
今、ワイドショーなどでは某宗教団体のことで盛り上がっていますが、それは過去の献金のことですよね。財産があったからこそ自分の意志で献金したのではないでしょうか。
ハロウィン云々、お隣りの国で何人亡くなった、誰の責任だ、などと騒いでみても所詮他国のこと。日本人はもって他山の石となすしかありません。
人口の約3分の一が高齢者の日本、団塊の世代が高齢者になって波は次々と押し寄せます。最愛の人を海に突き落とすしかなかったこのご夫婦のようなことが二度と起きないようにするにはどうしたら良いのか?
現実に目を背けないで真剣に考えなくてはいけないと今更ながらですがそう思います。
明日は我が身、いつ悲劇が起きてもおかしくありません。
終わり