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投資信託のトラブル増加 「ノックイン型」に注意

投資信託のトラブル増加 「ノックイン型」に注意 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

投資信託のトラブルに関する国民生活センターへの相談が急増しているという記事。

特に「ノックイン型」と呼ばれる投資信託のトラブルが多いそうです。

「ノックイン型投資信託は、株価が一定基準よりも下回らないことを条件に、元本保証されるのが特徴だが、一度でも株価が一定基準を割り込むと、損失に歯止めがなくなる恐れがある。」

「投資被害に詳しい吉岡康博弁護士(大阪弁護士会)によると、そもそもノックイン型は機関投資家の株価下落リスクを一般投資家に負担させる意味合いが強く、一般投資家にとってはリスクが高い商品。」

ローリスクと勧誘されたが、想定外に大きく元本割れする可能性が生じた「ノックイン型投資信託」

国民生活センターのサイトでは、ノックイン投信について以下のように説明しています。

「株価指数など対象となる資産の価格が、一定の範囲を超えて下落しなければ、一定の利回りが支払われるといった、特殊な条件が定められた債券(仕組債)を投資対象とする投資信託である。一定の範囲を超えて下落した場合(これを「ノックイン」という)、その下落分がそのまま投資家の損失になるというリスクがある。具体的には、日経平均株価が期間中に一定以上に下がらないという条件で、「元本償還+高利回り(預貯金金利に比べて有利な数%程度)」が保証されるが、ノックイン価格を下回ると、それ以後は株価に償還額が連動することとなる。
 一定の範囲を超えて下落した場合にのみリスクがあるという意味から、一般的には「リスク限定型」「リスク軽減型」などという呼称で販売されることが多い。」

株価下落のリスクを負担するようなデリバティブが組み込まれた商品ということになります。消費者だけでなく、一般企業も近づくべきでない投資商品といえそうです。
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