オリックスが、マンション分譲大手のジョイント・コーポレーションに新たに出資して支援するという記事。
「ジョイント社は建築資材の高騰に加え、春先からのマンション市況の落ち込みで業績が悪化し、オリックスに支援を要請していた。」
「ジョイント社は、09年3月期連結業績予想を大幅に下方修正し、当期損益は58億円の黒字(5月時点)から320億円の赤字に転落するとした。 」
2008年6月の第一四半期の貸借対照表を見ると、自己資本比率が24%(あまり高くはない?)、流動比率も250%を超えており、表面的にはそれほど悪くはありません。ただ、流動資産2900億円のうち販売用不動産、仕掛販売用不動産、販売用不動産出資金等をあわせた棚卸資産の金額が、約2400億円ですから、この部分の動きが滞ると、厳しいのかもしれません。営業活動キャッシュフローも210億円の赤字(うち法人税等の支払が78億円)です。しかし、オリックスは、一時的な資金繰りさえつけば、十分やっていけると考えているのでしょう。
平成21 年3 月期業績予想(連結・個別)及び配当予想の修正並びに役員報酬の減額等に関するお知らせ(PDFファイル)
オリックスグループによる株式会社ジョイント・コーポレーションへの資本参加に関するお知らせ(PDFファイル)
負債総額、今年最大の8679億円 8月の倒産
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