学校法人「嘉悦学園」が、創立者一族に、昨年12月までの5年間で勤務実態の伴わない給与や手当など約9900万円を不正に支出していたという記事。
「学園によると、前理事長は、公用車で通勤していたにもかかわらず「通勤手当」名目や、私的な会食を「渉外費」名目とするなどして計約4580万円を支出されていた。前理事長の妻(74)や母(昨年死去)には勤務実態に見合わない「特別顧問報酬」など計約5260万円が支払われていた。
前理事長の長男で現理事(44)にも「渉外費」「旅費交通費」として約110万円が不正に支出されていた。」
補助金をもらっている学校法人が、同族経営体質のままではまずいでしょう。
【嘉悦学園不正支出】前理事長が賞与二重取り、自ら指示、1100万円受給(産経)
「学園によると、嘉悦前理事長は現職当時の平成24~26年度、夏と冬の年2回支給される通常の賞与に加え、約190万円を6回にわたり賞与名目で受け取っていた。宮本潔財務部長は「前理事長から給与などを管理していた法人事務局に指示があった」と説明した。」
嘉悦学園 前理事長らが不適切な支出繰り返す(NHK)
「嘉悦学園は東京都内で大学や中高一貫校を運営していて、文部科学省や東京都から年間、合わせておよそ6億円の助成金を受けています。
嘉悦学園の佐野陽子理事長は「多額の税金を頂きながらこのような問題を起こし、深くおわび申し上げます。経営の透明化を図り再発防止に努めます」と述べました。」
不適正支出問題についてのご報告 (学校法人嘉悦学園)
監査人も責任を取らされます。
「現監査法人は平成 27 年度監査の終了をもって、契約を打ち切り、新しい監査法人に切り替えることにします。」
計算書類を見ると、帰属収入が約29億円、消費支出超過額が約4億円と、赤字決算になっています(平成26年度)。
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