2月に民事再生法の適用を申請したSFCG(旧商工ファンド)が、金融機関に貸出債権を二重に売却していたという記事。記事によれば二重譲渡した債権は数百億円に上るようです。
債権譲渡の実務的なことはよくわからないのですが、譲渡された債権の債務者には通知が行くはずであり、二重に通知が来ればおかしいということになるはずです。どこかで手続を意図的に抜かしてしまったのでしょうか。
会計的には、オフバランスの条件を満たすような譲渡であれば、債権の消滅を認識するわけですが、それが二重に処理されていたとすると、債権と借入金が過少計上されていたことになります。
もちろん、金融機関に対する詐欺にもなります。
SFCG(旧商工ファンド)破たん
過払い金返還逃れか
こちらの記事もSFCGの債権譲渡についてふれています。
「SFCGは二〇〇八年八月以降、日本振興銀行に千七百二十七億円を超える債権を譲渡しています。これは同年七月時点の同社の営業貸付金の約36%にあたる額です。」
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事