会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

粉飾決算で融資1億円詐取容疑 仙台の事務機器卸社長ら逮捕 会津若松署(河北新報より)

粉飾決算で融資1億円詐取容疑 仙台の事務機器卸社長ら逮捕 会津若松署

仙台市のシャープドキュメント21ヨシダ(民事再生手続中)という会社の社長らが、粉飾した決算書で金融機関から融資金1億円をだまし取った詐欺の疑いで逮捕されたという記事。

「逮捕容疑は共謀して昨年2月中旬ごろ、会津若松市の金融機関に売り上げを水増しするなどした決算報告書を提出して融資を申請。3月下旬ごろに会社名義の口座に1億円を振り込ませた疑い。」

粉飾決算書を見せてカネを借りた会社の経営者を片っ端から詐欺で逮捕していったら、中小企業の決算書の質はだいぶ上がるでしょう。もっとも、利益にあわせて償却費を調整したり、在庫の評価減をしなかったりという不正まで取り締まったら切りがないかもしれません。

融資金1億円詐取疑い、経営者ら3人逮捕 若松署、粉飾決算か(福島民友)

「逮捕容疑は、コピー機器などの販売やリースを行うシャープドキュメント21ヨシダ(仙台市)の代表を務めていた会社役員の男は両容疑者と共謀し、昨年2月中旬ごろ、同社が債務超過の状態だったことを隠し、粉飾した決算報告書などを会津若松市の金融機関に提出するなどして、同3月下旬ごろに融資金1億円をだまし取った疑い。

同署によると、無職の男は同社の元従業員で会計経理を担当しており、自営業の男は同社の税務申告を請け負う会社に勤めていた。同署は金融機関からの告訴を受け捜査していた。3人の認否は明らかにしていない。」

普通の会社は「税務申告を請け負う」ことはできないはずですが...。

また、起訴までされるかはわかりませんが、こういう場合は、経理担当者も逮捕されて、厳しく調べられるのでしょう。

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