「無料PCR検査」めぐる不正請求が新たに211億円確認 東京都 電話番号使い回し水増し申し込みも
東京都の新型コロナウイルスの無料PCR検査補助事業で、新たに約211億円の不正請求があったという記事。
「これまでの判明分と合わせると、総額約393億円」とのことです。
「21〜23年度の全期間を対象とした今回の調査で新たに不正請求が判明したのは、荒川区の医療機関など17事業者。所在地は都内のほか、大阪や長野、神奈川、埼玉の4府県。同一の電話番号を使って100件の検査申込書を提出するなどの水増しを行った事業者もいた。」
「21〜23年度の事業費は732億円」なので、不正の割合はすごい高さです。件数ベースでも、944万件の検査のうち、不正請求と認められたのは135万件もあります。東京中、詐欺師だらけのようですが、業者側の言い分も聞いてみたいものです。
PCR等検査無料化事業補助金交付決定の取消し等について(東京都)
脱税が報じられたスキンシアクリニック(→当サイトの関連記事)も、取消しに入っています。
もちろん、東京だけではありません。
コロナ無料検査の闇「お客さんを捕まえてくる代理店がいっぱいいた」関係者が証言する『代理店』の存在 水増し疑惑の歯科院長にも直撃取材...その言い分は(2024年1月)(毎日放送)
「1月4日、詐欺の疑いで逮捕された「心斎橋ミライデンタルクリニック」の院長で歯科医師の××××容疑者(63)。警察によると、××容疑者は2022年2月~6月、新型コロナの無料検査事業で、検査実績を約9600件水増ししたウソの申請をして、国の補助金約1億6500万円を騙し取った疑いが持たれている。」
「(元関係者Aさん)「結構ザル制度だったので、どこもしていたと思いますよ。本来であれば、お客さまが検査センターに来ないといけないんですけれども、検査センターに来ていない人に対してPCR検査を行っていたという形になります。“代理店”と呼ばれる人たちですね。要は会社の代わりにお客さんを捕まえてくる、営業してくれる代理店という人たちがいっぱいいたんですけれども。その代理店の人たちに検査キットをお渡しして、その代理店がいろんなお客さんに対して検査キットを配って唾液を回収する。検体を回収して代理店がまとめて持って来るという形を取っていました」」
「Aさんによると、検査場に直接やって来る客は実際にはほとんどおらず、大量の唾液だけが代理店を介して毎週のように運び込まれていたという。代理店がどのようにして唾液を集めていたのか、またどのようにして個人情報を集めていたのかは不明だったと話す。」