金融庁が、地方企業約１０００社から聞き取り調査を行うという記事。地方銀行が「担保に頼らず企業の成長性を見て融資しているかを調べ」るそうです。
「全国の財務局・財務事務所が、地域の中核企業や中小企業など約１０００社に対し、取引先の地銀について▽担保や保証に頼らず成長性を重視して融資しているか▽事業支援が経営改善に役立っているか▽期待する金融サービスは何か−−などを聞き取る。数千社規模を対象に、より簡単なアンケートも行う。
全体的な傾向などの結果はまとまりしだい公表し、分析や対応策の検討を加えて来年７月にまとめる年次報告書に盛り込む。」
金融庁は、「再編も含めた持続可能なビジネスモデルへの転換を促している」そうなので、調査項目や分析結果は、その方向に沿って加工されたものになるのでしょう。
金融庁のホームページを見ると、関係のありそうなパンフレットが掲載されていました。
担保･保証に必要以上に依存しない融資の促進に向けた事業者向けパンフレット「円滑な資金供給の促進に向けて」について（金融庁）
「金融庁は、これまで、立入検査における個別の資産査定を中心に、金融機関の健全性を評価してきました。
新しい金融モニタリングでは、金融機関のリスク管理態勢や金融機関全体の健全性を確認することとしています。このため、中小企業向けなど、個別の融資については、金融機関自らの判断が尊重されることとなっており、金融機関が金融検査を理由に融資を断ることはありません。」（上記パンフットより）
（ということは、これまでは、金融庁の検査を理由に融資を断られていた例が、（たくさん？）あったということでしょうか。）
金融検査の説明図。左が「昔」右が「今」だそうです。
（同上）
（部屋の明るさが変わっただけのような気もしますが・・・）
その他の金融庁関連のニュース
「半沢直樹」効果？ 金融庁見学会、２年連続抽選に（朝日）
（補足）
こういうのも公表されました。
「経営者保証に関するガイドライン」の活用に係る参考事例集（平成27年７月改訂版）の公表について（金融庁）
「経営者保証に関するガイドライン」の活用は、上記パンフレットでもふれています。
