福島県会津若松市の51歳の職員が児童扶養手当など総額約1億7700万円をだまし取っていたという記事。
多額の使途不明金が見つかって、発覚したようです。
「市によると、元副主幹は19~昨年度に児童扶養手当約1億1069万円、昨年度に子育て世帯への臨時特別給付金60万円、07~09年度に重度心身障がい者医療費助成金6571万円を詐取していた。いずれも過去の申請者の名前を使って虚偽の振り込みデータを作成するなどし、自分の預金口座に振り込ませた。」
2つのデータのうちひとつを改ざんして振り込み用のデータとしていたそうです。
「このうち、児童扶養手当を詐取した手口は【図】の通り。管理システムに本データとバックアップデータがあり、改ざんしても痕跡が残らないバックアップデータの内容を書き換え、金融機関用の振り込みデータを作成していた。」
改ざんした方は、隠してしまったということなのでしょうか。
チェック体制はどうだったのか...
「市によると、児童扶養手当の支給業務はもともと主担当が処理したものを副担当とグループリーダーが確認し、課長が決裁していた。
異動2年目から主担当とリーダーを兼ねた元副主幹は、事務処理に携わる職員を1人減らした。さらに副担当には入庁1年目や異動1年目で経験が浅い職員を充てており、市は「不正が発覚しにくい状態をつくっていた」と説明した。」
会津若松市の職員 1億8000万円詐取 市が懲戒免職処分(NHK)
「架空のデータは、過去の受給者の名前と振込先として自分の口座を組み合わせたもので、不正に受け取った額はあわせておよそ1億7700万円にのぼるということです。」
職員の不祥事について(会津若松市)
「元・健康福祉部障がい者支援課 副主幹 ××××が平成30年度から令和3年度までに在籍した健康福祉部こども家庭課において、平成31年4月から令和4年3月までの児童扶養手当の支給において計11回にわたり、虚偽の振込データを作成し、自らの銀行口座に公金を振り込ませ、110,689,760円の公金を詐取したことが判明いたしました。
また、令和3年度に実施した子育て世帯への臨時特別給付金の支給においても、虚偽の振込データを作成し、自らの銀行口座に公金を振り込み、60万円を詐取しておりました。
さらに、平成17年度から平成22年度まで在籍した健康福祉部社会福祉課において、当時担当していた重度心身障がい者医療費助成金についても、自らの口座へ25回にわたり公金を振り込ませ、65,710,000円を詐取しておりました。
これらを合計しますと詐取した金額は、合計で176,999,760円となるものであります。」