部下の横領の責任問われ2913万円支払い命じられた元上司「重すぎる」…取り消し求め提訴
三重県南伊勢町の町立病院における職員(業務上横領罪で公判中)による横領事件で、被告とともに町から約2900万円の損害賠償命令を受けた元上司が、命令の取り消しを求めて提訴したという記事。
元上司の言い分は...
「男性は、前任者から「実務は被告に任せておけばよい」と引き継ぎを受けたことや、前任の事務長2人らは横領を見抜けなかったことから、「注意義務違反がない」と主張。町が被告と元上司らの責任割合を7対3とした点についても、「故意かつ計画的、継続的に横領した実行犯と比較し、責任が重すぎる」としている。また、経理資料に違和感を覚えた男性は、被告を追及し、横領容疑の発覚に努めたほか、被告が横領を認めた後は、全容解明に努め、再発防止策も講じた上で昨年12月に退職したとしている。」
たしかに、これだと、あやしいと思っても、見て見ぬ振りをしてやり過ごす方が責任を負わないということになってしまうのかもしれません。
代理人の弁護士は、町の体質の問題である、この元上司は横領の事実を問い詰めた側である、町はしっぽ切りを図っているなどとコメントしているそうです。