みずほ銀行の反社勢力への融資問題について取り上げたコラム記事。
「ここまでの経緯でいうと、みずほ銀行の対応の悪さ、まずさもさることながら、最も立場がまずいのは金融庁だ。
みずほ銀行の発表について金融庁が事前に説明を受けていないということはあり得ない。
だとすると、金融庁は、(1)みずほ銀行に完全にだまされていたか(2)みずほ銀行とトップには責任が及ばない形で幕引きしようと「握って」いたか、のいずれかだ。
(1)なのだとすると、反社会的勢力向け融資のような重大問題を把握しながら、銀行と持ち株会社の役員会の資料のような、責任追及の基本になる資料を見ていなかったことになる。これでは、あまりにお粗末だ。「半沢直樹」のように資料が疎開されていたわけでもない(ちなみにあのドラマでの行為は“検査忌避”だ。半沢は逮捕・有罪となる弱点を抱えていた!)。
現実的にありそうな話は、金融庁とみずほ側とが、みずほが当初行ったような説明を「落としどころ」として合意していたということだ。だが、そうなのだとしたら、何と安易で愚かなことか。
・・・
しかし、新聞をはじめとする日本のメディアは、みずほ銀行の幹部の名前や顔写真は報じるが、仕事をやり損なった金融庁の検査官の名前や顔を報じない。これは、アンフェアだが、もともと日本の大手メディアにとっては、官庁が最重要なネタ元なので抵抗できないのだろう。」
強制力のない会計監査人の監査ですら、役員会の議事録ぐらいは閲覧するでしょう。たしかに金融庁の検査で発見できないのはおかしいのかもしれません。
検査の品質管理は誰が検査するのでしょうか。
みずほ銀行問題で自民党調査会が金融庁呼ぶ 対応めぐり厳しい声も(産経)
最近の「その他不正」カテゴリーもっと見る
元裁判官と東証元社員 金融商品取引法違反の罪で在宅起訴(NHKより)
金融庁出向中の裁判官、インサイダー取引容疑で特捜部に告発…東証社員も金商法違反容疑で(読売より)
![「山口組トップ・司忍を名乗り、顧客企業を脅した」三菱UFJ銀行の“京大卒”副支店長が脅迫容疑で逮捕〈事件はなぜ公表されなかったのか?〉(文春オンラインより)](https://blogimg.goo.ne.jp/image/upload/f_auto,q_auto,t_image_square_m/v1/user_image/73/9f/e548a3a11dfc90d2fc1541c795e0491e.png)
「山口組トップ・司忍を名乗り、顧客企業を脅した」三菱UFJ銀行の“京大卒”副支店長が脅迫容疑で逮捕〈事件はなぜ公表されなかったのか?〉(文春オンラインより)
府営住宅の一室にペーパー会社、「マネロン」に悪用か 中国籍と日本人の会社役員を容疑で再逮捕(京都新聞より)
風俗店を許可なく内偵調査、虚偽の報告書作成 名古屋国税局の幹部を訓告処分(中日新聞より)
地区連銀元幹部がインサイダー取引 監督情報で金融株取引―米司法省(時事より)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事