クラウド会計のfreeeが大きな累損をかかえているという記事。貸借対照表の公告からわかったそうです。
「クラウド会計サービスなどを手掛けるfreee(東京都品川区)が電子公告に掲載した貸借対照表(2017年6月30日現在)によれば、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は60億700万円の赤字(前年同期は36億5200万円の赤字)だった。」
「上場したマネーフォワードの「MFクラウド」部門の売上を見ると、1.8億円(15年度)、7.3億円(16年度)、5.4億円(17年度前半)。これを参考にすると、freeeの当期売上は10億円前後と考えられます。
現状だと、両社のクラウド会計は試しに利用するユーザーは多そうですが、専門家に丸投げ、インストール型ソフトなどの既存シェアを覆す勢いには至っていません。freeeの現状の業績が10億円前後の売上(推定)、20億円超えの赤字というのは、サービスインから4年で96億円を調達した企業評価額からすると、先行投資中とはいえ少し物足りない数字といえるかもしれません。
とはいえ、時価総額500億円超で念願の上場を果たしたマネーフォワードも、前期売上15億円、経常損失8億円。オリックスが14年に800億円で買収した弥生会計が売上160億円、経常利益43億円なのを考えると現段階では“Fintechバブル感”は否めません。」
資産のほとんどが現預金というのも異常な感じがします(逆に財務的には健全)。試験研究費や宣伝費を資産計上できないので、仕方がないのだとは思いますが。
調達した資金が残っているうちに、事業を軌道に乗せることができるのか心配になります。
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