取締役の出席率が低い企業が目立っている(ロイター配信)
米IT企業で、株主総会への取締役の出席率が低い例が目立っているという記事。
「フェイスブックの代理申請書によると、2017年にフェイスブックの年次株主総会に出席したのは、8人の取締役のうち4人だけであった。ある議事進行録によれば、今年5月31日の年次総会には9人の取締役のうち5人が出席し、ティール氏は参加していなかった。」
「検索エンジンのリーダーであるグーグルの親会社であるアルファベットでは、出席人数はさらに低い。広報担当者によると、6月6日の年次総会には、11人の取締役のうち4人が出席したという。総会の議事進行録によれば、CEOのペイジ氏は欠席した。昨年の総会も4人の取締役が出席している。また、2006年以降の出席者取締役は平均5人であるという。」
米国上場企業全体の傾向というわけではなさそうです。
「全米取締役協会および多くのガバナンス・コンサルタントは、取締役に対し年次総会に出席するよう推奨している。
アルファベットとフェイスブックを除き、S&P 500インデックスのトップ20の大企業の直近の代理人によると、米国のトップ企業のほとんどすべての取締役は年次総会に出席している。
議事進行録と広報担当者によれば、ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイ社、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、エクソンモービル・コーポレーションはすべて、今年の総会において取締役の出席率は高かった。 IT企業のリーダーであるアップルとアマゾンにおける取締役の出席率も良かった。」
オンラインで総会を開催する場合には、さらに出席率が低いそうです。
「ネットフリックスでは、6月6日のオンライン限定の年次総会に、11人の取締役のうちCEOのリード・ヘイスティングス氏を含む2人だけが出席した。総会が対面で開催された2017年には3人目の取締役も出席していた。」
「ツイッターの取締役9人のうち、これもオンラインのみで開催された5月30日の総会で出席が確認されたのは、CEOのジャック・ドーシー氏だけであった。昨年のツイッターの総会には2人の役員が参加ているが、2016年の6人、2015年の5人からは減少している。」
一般株主のとんちんかんな質問に回答しなければならないのは勘弁してくれというということでしょうか。最初から結論がわかっているような会議に出席するのは無駄だということでしょうか。
日本の上場会社では、どうなのでしょう。社長は普通出席すると思いますが...。
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