FX大手の「外為どっとコム」が、FX取引全般の業務(取引終了を除く)を1ヶ月間停止する命令を受けたという記事。
「外為どっとコムは9月15日早朝、顧客に一定以上の損失が出た場合、取引を強制終了させるロスカット(損切り)を、対象にならない1000人前後の顧客の取引分まで誤って執行。さらに、同日の取引開始を約1時間半遅らせた。」
「・・・関東財務局は、度重なる大規模なシステム障害を起こした点を問題視、抜本的な改善策が必要と判断した。」
株式会社外為どっとコムに対する行政処分について(金融庁)
「当社は、平成22年7月13日午前6時45分頃に「ユーロ/円」の取引において、及び同年9月6日午後3時34分頃に「米ドル/円」及び「ユーロ/円」の取引において、市場実勢と大幅に乖離したレートを誤配信させ、同年9月10日付で業務改善命令を受けているにもかかわらず、同年9月15日午前5時23分頃にシステム障害を発生させ、多数の顧客取引に影響を与えた。
当社が行った上記行為は、金融商品取引法第52条第1項第6号に規定する「法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき」、及び同法第40条第2号に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第14号に規定する「金融商品取引業等に係る電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況」に該当すると認められる。」
外為どっとコムのホームページ
同社プレスリリースより
「弊社では、先の業務改善命令から間もないにもかかわらず、この度業務停止命令および業務改善命令を受ける結果を招いたことを真摯かつ厳粛に受け止め、まずは早急にシステム障害の発生原因を十分調査・検討し、さらに第三者機関による弊社のシステム監査を実施し、実効性のあるシステム管理態勢の整備を迅速に図るとともに、今後再びこうした障害を招かないための対策の構築と徹底、ひいては皆様の信頼回復へ向けて、全社一丸となって業務遂行に専心する所存でございます。」
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