電通の100%子会社「電通ワークス」が2010年以降、LED照明の架空の仕入れや販売を繰り返す循環取引に関与していた疑いがあるという記事。ひとつ下の記事では「売上の水増しではない」と書いてしまいましたが、架空循環取引だとすれば、売上や売上総利益が水増しされていたことになります。
「関係者によると、電通ワ社は10年以降、複数回にわたり、顧客からLED照明を受注したとして、都内のLED開発会社やLED照明販売会社などに商品を発注し、前渡し金を支払った。開発会社などは顧客に金を振り込み、顧客から電通ワ社に還流。同社は正規の取引として売り上げを計上していたとみられる。
電通ワ社の調査で、伝票や納品書は存在しているものの、実際には商品の製造、納品を伴わない架空循環取引だった疑いが浮上。」
「同社は、大量の在庫を抱え約60億円の損害を被った取引について、それまでの循環取引で発生した損失のつじつまを合わせるために計画された可能性があると示唆。」
記事によれば、担当者は不正に関与しておらず、不正取引に巻き込まれたと会社側は説明しているようです。
顧客(コンサル会社)と仕入先(開発会社)が共謀して、電通子会社をだましていたという構図ですが、本当のところはまだわかりません。
株式会社電通ワークス会社概要
年商199億円 (平成22年度)ですから、50億円も架空売上があればわかりそうなものですが・・・。資本金23億7,000万円なので、会計監査人監査の対象です。
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