会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

健康サービスのメディロム、米ナスダックに上場申請(日経より)

健康サービスのメディロム、米ナスダックに上場申請
国内飛び越え IIJ以来21年ぶり
(記事冒頭のみ)

メディロムという会社が米ナスダックへの上場を決めたという記事。

「健康サービスのスタートアップ、メディロム(東京・港)は米ナスダックへの上場を決めた。すでに米証券取引委員会(SEC)に上場申請しており、認可が下りれば11月末にも上場する見通し。日本で株式を公開しないまま米国で先に上場する日本企業は1999年8月のインターネットイニシアティブ(IIJ)以来、21年ぶりとなる。」

Re・Ra・Ku」というブランドの店舗などを運営しているそうです。

米国で上場する理由は...

「...メディロムが運営する「リラクゼーション業」のよりどころとなる法律が日本で整備されていないことがある。上場審査の際には事業内容が適法であることを示す必要があるが、「グレーゾーン」扱いでは申請認可の見通しがつきにくい。」

医療行為は当然できないでしょうし、マッサージもあん摩マッサージ指圧師という資格がないとできないようです。

グレーゾーンといえば、かつてグレーゾーン金利で営業していた消費者金融会社は、そもそもどうして上場できたのでしょうか。それと比べれば、メディロムの事業は、仮に今後規制が厳しくなったとしても、顧客にこれまで受け取った代金を返還しなければならなくなるということはないでしょうから、リスクはそれほど高くないのでは。

株式会社メディロム、上場申請書(案)を米国証券取引委員会に非公開提出(メディロム)

資本金が13億円あるので、会社法上も会計監査は受けているのでしょう。

コメント一覧

気づきP
はじめまして。
東京証券市場からは、業界団体が存在すること、厚労省から文書で適法である旨の通知がされていること、の2点が、上場申請のハードルとされていたようです。前者は、2007年に日本リラクゼーション協会を設立し、国の職業分類、産業分類にリラクゼーションセラピスト、リラクゼーション業が新設されました。しかし後者は、既存の利害団体(あん摩師、はりきゅう師など)の手前、役所としては、グレーにしておきたいのが本音で、いまだ整備されていません。直近の売上は、単体では17億強ですが、連結だと32億強あり、ナスダックに上場している同業(カイロプラクティックなど)と比較しても、想定時価総額は妥当です。また、生活習慣病予防アプリの導入企業の伸びや無充電スマートトラッカーの爆発的な受注状況からビッグデータ活用を含め伸び代がある成長企業だと思います。
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