三菱商事と三井物産、伊藤忠商事の総合商社3社の純利益が、米国基準からIFRSへの移行により大きく減ったという記事。
金融商品会計と有形固定資産の減損で差が出たそうです。
「大手商社は14年3月期に資産効率の改善を目指し持ち合い株などの売却を進めた。IFRSでは株式売却益はその他包括利益に計上する。これが三菱商で675億円、伊藤忠で251億円、米国基準に比べて純利益が減る要因になった。
IFRSは有形固定資産の減損でも早期の計上を求める。資源価格が低迷していることもあり、三菱商はチリの銅鉱山、伊藤忠はブラジルの鉄鉱石鉱山とオーストラリアの石炭鉱山で追加の損失を計上した。」
金融商品については、日本基準との差でもあります。IFRSでは、たしか、持ち合い株の評価損益・売却損益ともPL計上する方法と、その他包括利益に計上してPLに影響させない方法(売却時のリサイクリングも行わない)の、選択適用だったと思います。J-IFRSの検討で、数少ないIFRS要修正点のひとつとなっています。
このほか、非上場株式の評価方法で純資産に差が出たそうです。
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