会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

コーナン:女性役員の会社に不明朗取引1億円 社長関与か(毎日より)

コーナン:女性役員の会社に不明朗取引1億円 社長関与か

東証1部上場の「コーナン商事」で取締役との利益相反取引があったらしいという記事。調査委員会を設けて調べるそうです。

「複数の関係者によると、コーナンは2006年以降、堺市南区の店舗に隣接する土地約5500平方メートルを、不動産管理会社「ハルカム」(堺市南区)から借り、年間約1900万円の賃料を払っている。ハルカムは、コーナンの女性取締役が実質経営し、当初は疋田社長も監査役に就いた。

コーナンが支払った賃料の総額は約1億2000万円に上るという。しかし、疋田社長らは会社法が定めた取締役会の承認を得ず、契約を結んだとみられる。

この土地の購入資金は約1億5000万円。疋田社長が05年ごろ、個人的に女性取締役に貸し付けた。疋田社長は現在、ハルカムの監査役を退き、女性取締役も代表を辞めて、息子が代表を務める。」

約1億5000万円で購入された土地に年間約1900万円もの賃料を払っているというのは、たしかに異常であり、単純に会社法で必要とされる承認手続が行われなかったというだけではなさそうです。

これとは別に、社長が女性取締役に贈与したマンションを会社が借りたことにして、賃料などを払っていたそうです。

「疋田社長は02年ごろ、上海のマンション購入資金として約1200万円を女性取締役に贈与。女性取締役は購入したマンションを数年間、コーナンの上海事務所として親族に管理させた。コーナンは親族に賃料や管理料を払っていた。女性取締役はマンション購入資金を税務申告しなかった。」

上場会社でこれはまずいでしょう。

当社取締役に関する内部調査の実施に伴う平成26年2月期第2四半期決算発表の遅延のお知らせ(PDFファイル)

「平成25 年9 月、当社取締役について外部より照会(仕入取引先からの不適正な資金の受領の有無、当社と同取締役の関連当事者との取引開始の経緯等)がありました。」

コーナン社長、不透明取引を謝罪 女性取締役への支援も(朝日より)

「ホームセンター大手、コーナン商事(堺市、東証1部上場)の不透明取引問題で、社内調査を受けている疋田耕造社長(84)が11日に会見し、「不明朗なことをして悪かったと思う」と問題を認めて謝罪した。取引にかかわった女性取締役への私費の提供や、中国での不透明な取引も新たに明らかにした。」

コーナン不明朗取引:土地賃借契約、登記前の会社と締結(毎日)

「複数のコーナン関係者によると、同社は2006年1月末、堺市南区の土地を年間約1900万円でハルカムから借りる契約を締結。2月から賃貸を始め、現在も続いている。しかし、ハルカムの法人登記によると同社の設立は06年3月で、契約の1カ月後だった。

 この土地を巡っては、疋田社長らが06年の取引当初、会社法が定める取締役会の承認を得ずにハルカムとの賃貸借契約を結んだ疑いがあり、調査委が調べている。」
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