倒産・注目企業情報 (株)レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパン
メタプラネット(東証スタンダード)の子会社である(株)レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパンの倒産記事。
破産開始決定を受けたそうです。
負債総額は22億200万円(2024年3月31日現在)で、このうち、18億3200万円は親会社のメタプラネット向けとのことです。
「2011年に、(株)フォンツ・コアファンクションの商号で、(株)フォンツ・ホールディングス(現:メタプラネット)の連結子会社として設立。2013年に親会社がタイの民間企業、レッド・プラネット・ホテルズ・リミテッドの傘下となり、当社は現商号に変更した。
「レッドプラネット」のブランド名でホテルを展開し、インバウンド需要の高まりを受けて事業規模を拡大。ピーク時の2019年12月期は国内で6つホテルを運営し、売上高18億3516万円をあげた。一方、同期は多額の減損損失を計上し、債務超過に転落。さらに、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大で、インバウンドをはじめとした宿泊需要が消失。売上低迷と採算割れの状況が続き、2022年12月期の売上高は3億506万円にまで減少した。この間、運営していたホテルの閉鎖や売却を進めていたが、事業を再開する見通しが立たず、今回の措置となった。」
メタプラネットからプレスリリースが出ています。
連結子会社である株式会社レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパンの破産手続開始の申立てに関するお知らせ(PDFファイル)
単体決算で全額引当済みとのことです。
「当社は単体ベースで既に債権の全額を引当て済みであり、単体の業績への影響は軽微であると見込んでおりますが、本件による当社グループの連結業績に与える影響に関しては精査中です。」
この件とは別に、おもしろいリリースが出ていました。
メタプラネットの財務管理の戦略的転換およびビットコインの活用について(2024 年5月 13 日)(PDFファイル)
「要旨
東京証券取引所に上場している株式会社メタプラネットは、財務管理の戦略的転換を発表しました。現在のグローバルな金融環境の課題と機会の両方を正しく把握し、メタプラネットは戦略的な財務管理資産としてビットコインを採用しました。
この動きは、日本の持続的な経済的圧力に対する直接的な対応であり、特にこの国の過度な債務水準、長期にわたる実質マイナス金利、そしてその結果としての円安に直接対応するものです。メタプラネットの戦略は、会社のためにビットコインファースト、ビットコインオンリーのアプローチを明確に優先し、戦略的な財務選択肢として長期負債と定期的な株式発行を活用して、弱まる円を保持する代わりにビットコインを継続的に増やすことを目指しています。このアプローチにより、ビットコイン換算での1 株当たりの価値を増大させることを企図し、長期的に株主価値を下支えすることを目指します。」