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89歳元営業職員が19億円詐取 第一生命に報告命令(朝日より)

89歳元営業職員が19億円詐取 第一生命に報告命令(記事前半のみ)

第一生命の超高齢な営業職員が顧客から巨額の資金を詐取していた事件に関して、金融庁が、保険業法に基づく報告徴求命令を出したという記事。

第一生命はだまされた顧客から訴訟を起こされているそうです。

「被害にあった顧客のうち、同県周南市の女性が元職員と第一生命に約1100万円の損害賠償を求め、山口地裁周南支部に提訴している。訴状などによると、元職員はこの女性と数十年来の知り合い。今年3月18日、「今年度も売り上げナンバーワンになった。得意先1人に第一生命が6千万円を限度に高利をつけてくれる」などとうその話を持ちかけ、元職員名義の口座に1千万円を振り込ませた。

今後の訴訟で、同社の関与も焦点になる可能性がある。訴状によると、山口支社の徳山営業オフィスで同月26日、支社幹部ら同席のもとで借用証書を作成したという。担当弁護士は「直接的には使用者責任が問われるが、(幹部の)同席は(同社に)積極的な関与があったということだ」と主張する。」

「元職員は地元政財界でも有名な人物。第一生命のトップクラスの「成績優秀者」で「上席特別参与」の肩書をアピールしていた。」

金融庁、19億円詐取で報告命令
第一生命に、不正の手口や背景
(共同)

「元営業社員が顧客から計約19億円を詐取した事件が発覚した第一生命保険に対し、金融庁が保険業法に基づく報告命令を出していたことが12日、分かった。金融庁は被害額の大きさから重大な問題とみており、不正の手口や背景などについて詳しい報告を求め、全容解明と再発防止に向けた体制の整備を促す。」

第一生命を揺るがす元営業社員の金銭不祥事、新聞広告から顔写真が消えた訳(DOL)(記事前半のみ)

小説にも登場しているそうです。

「地元の名士や有力者と懇意になり、保険の見込み客を紹介してもらうのは保険営業の常套手段といえるが、本書に描かれている保険の募集方法はかなり常軌を逸している。

だが、今回、注目を浴びることとなったのはその点ではない。山上正代氏のモデルとなった実在の人物が、今、保険業界を揺るがす金銭の不正取得を行ったとみられるからだ。」

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